人類研バックナンバー

2016年度までの開催の記録

 

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◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は修士論文の発表会です。

  • 日時:2017年2月7日(火)午後2時〜午後6時05分


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院棟348教室


  • プログラム(順番は、事情によって入れ替わる可能性があります)


  • 14:00〜14:30 発表1
        山内 萌(慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程2年)
        「アニメ聖地巡礼にみる新たな場所性のあり方」


  • 14:35〜15:05 発表2
         大久保 心(慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程2年)
         「就学前教育のタイムマネジメントー現場実践における〈社会的時間〉の事例検討からー」


  • 15:10〜15:40 発表3
         橋 萌(慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程2年)
         「移民包摂をめぐる社会運動に関する文化人類学的研究―台湾における新移民支援NGOの活動実践を事例として―」


  • ―休憩10分―

  • 15:50〜16:20 発表4
         徐尉(慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程2年)
         「日本アニメ字幕組を通して見る中国の若者意識」


  • 16:25〜16:55 発表5
         陳潔俊(慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程2年)
         「家譜ブームにみる伝統の再創造―杭州市傅[土敦]村陳氏家譜を事例に―」


  • 17:00〜17:30 発表6
         王維(慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程2年)
         「中国の農村社区建設と熟人社会―中国高橋新区を事例として」


  • 17:35〜18:05 発表7
         臺浩亮(慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻民族学考古学分野修士課程2年)
         「モノに読み解く「生きられた」植民地的状況の歴史人類学的研究―博物館に所蔵されるニューアイルランドのマランガン彫像を対象に―」


  • 終了後、三田キャンパス近郊で懇親会を予定しています。


  • 問い合わせ先:
    慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
    TEL03-5427-1287 http://qingyingrenleixue.web.fc2.com/

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2016年7月28日(木)18時15分〜20時15分

  • 場所:慶應義塾大学三田キャンパス大学院棟 313

  • 講師:石田智恵(日本学術振興会特別研究員PD(東京大学))

  • 題名:アルゼンチン司法人類学チームの活動:「失踪」から「死」への書き換え

  • 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)

  • 講演要旨
      1976-83年の軍事政権下で行われた弾圧・粛清の被害者である3万人とも言われる「失踪者」の存在は、アルゼンチン社会がいまも直面し続ける大きな問題のひとつである。旧軍部が沈黙を守り続けるなか、拉致されたまま行方がわからない人物は、遺体が発見されないあいだ、生にも死にも分類できない「失踪」の状態が続く。残された親族や知人は徹底した不確定という困難な状況に置かれる。多くの人々が直面するこの耐え難い状況を解決する運動として、民主化の直後に結成された「アルゼンチン司法人類学チーム」による一連の失踪者身元特定の取り組みがある。同チームの作業の結果、少しずつながら着実に「失踪者」のリストは短くなり続けている。そしてかれらの技術と経験は世界各地の紛争後地域で必要とされ、各地に継承されてきた。

      本報告では、「日系失踪者家族会」メンバーへのインタビューを基に、「失踪者」というあいまいな存在であった家族の「死」が確認されることをめぐる反応、影響を考察する。近年になって遺体の身元が特定された例を含め、親族の語りが示す「失踪」の特殊性を、死をめぐる人類学の議論をふまえて論じたい。

  • 講演者プロフィール
      立命館大学大学院先端総合学術研究科修了、現日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)。

      研究テーマは20世紀後半アルゼンチンにおける人種概念、移民の位置づけと権威主義政治の関係についての人類学的考察。日本人移民コミュニティを中心としてブエノスアイレスで調査を行なっている。

      最近の業績として、2015「軍政下アルゼンチンの移民コミュニティと「日系失踪者」の政治参加」『コンタクト・ゾーン』7号、京都大学大学院人間・環境学研究科。2013「〈日系人〉の生成と動態―集団カテゴリーと移民コミュニティの歴史人類学―」博士論文、立命館大学大学院先端総合学術研究科。Pablo Gavirati and Chie Ishida 近刊(採択済)"Interpelacion o Autonomia. El caso de la identidad nikkei en la comunidad argentino - japonesa", Alteridades. 26. Universidad Autonoma Metropolitana Unidad Iztapalapa. Mexico.

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2016年7月21日(木)18時30分〜20時30分

  • 場所:慶應義塾大学三田キャンパス大学院棟 313

  • 講師:増野亜子(東京芸術大学、明治大学他非常勤講師)

  • 題名:バリの伝統芸能における<時・場・文脈>

  • 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)

  • 講演要旨
      インドネシア、バリ島の芸能と音楽は、第一義的にはバリ・ヒンドゥの儀礼の中で供物として奉納される儀礼的側面を強く持つものであるが、同時に神々と人々の両方に喜びを与える創造的な活動でもあり、共同体の中に深く根ざしている。

      この発表ではバリのガムラン音楽と舞踊を、(1)音楽的な相互作用としての側面、(2)上演の<場><時><文脈>との関係、(3)伝統芸能の現代化と政策の関わりの3点を中心に考察する予定である。

  • 講演者プロフィール
      東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了、お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(人文科学)。現在、東京芸術大学、明治大学他非常勤講師。

      専門は民族音楽学。インドネシア、バリ島を中心とする東南アジア芸能の研究に携わる。バリの伝統音楽ガムランの演奏や指導も行っている。

      主要著作:増野亜子2014『声の文化を旅する』音楽之友社。 徳丸吉彦監修・増野亜子編2016『民族音楽学12の視点」音楽之友社。 2016 "Dancing Soldiers: Rudat for Maulud Festivals in Muslim Balinese Villages." in The Fighting Art of Pencak Silat and Its Music: From Southeast Asian Village to Global Movement. Uwe Patzold and Paul Mason(eds.) Leiden:Brill. pp.29-316.

  • 問い合わせ:慶應義塾大学文学部 三尾裕子
      http://qingyingrenleixue.web.fc2.com/researchmeeting.html

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会、慶應義塾大学東アジア研究所、JFE21世紀財団アジア歴史研究助成「膨張する中国による東アジア新秩序下の中台関係に関する人類学的研究」研究会との共催です。

  • 日時:2016年7月2日(火)17時00分〜19時00分

  • 場所:慶應義塾大学(三田)南校舎 473教室

  • 講師:Chiang Yen-Sheng(江彦生、香港中文大学社会系 Assistant Professor)

  • 演題:宗教、制度演化與人類的利他行為(宗教、制度の発展と人類の利他行為)
    (講演言語:中国語、日本語通訳付き)

  • 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)

  • 講演要旨
        人間の本質は利己的か、それとも利他的でありうるだろうか。この問題は長らく哲学や科学において、論議がなされてきた。利己ないし利他の程度は、人によって異なるだけではなく、個人が所属する社会の文化や制度の影響を強く受けてきた。本講演では、過去十年来の進化人類学と心理学(「演化人類學與心理學」、Evolutionary Anthropology and Psychology)を紹介しながら、宗教制度と利己的あるいは利他的行為の相関関係を論じる。まず利己的行為、利他的行為の定義およびそれにかかわる一連の問題について議論を行い、行動学派が用いる検証方法と研究の枠組みを紹介する。その後、過去十年来の学界(進化人類行動学派)が、宗教制度と自己の集団を利することを目的とする行為との関係について明らかにしてきたことを振り返る。最後に今後の検討課題について論じ、異なる領域の研究が相互に共同しあうことで、こうした問題を解明することを期待したい。

  • 講演者プロフィール
        PhD (University of Washington)。専門は社会行動科学(social behavioural science)。江教授はpro-sociality、すなわち社会や集団の利益を追求するために個人がいかに犠牲にするのかについて、特に、ソーシャルネットワークが人々がpro-socialな行動を形成する際に果たす役割についての研究を進めている。最近の業績として、2015 "Good Samaritans in networks: An experiment on how networks influence egalitarian sharing and the evolution of inequality". PLoS ONE, 10(6): e0128777。また講演として、「太陽の下の雨傘とひまわり ソーシャルメディアと香港、台湾の学生運動」 講演会「台湾、香港の若者の意識とソーシャルメディア」2015年11月4日 於北海道大学。

  • 問い合わせ先:慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
    TEL03-5427-1287 研究室HP http://qingyingrenleixue.web.fc2.com/

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は修士論文の発表会です。

  • 日時:2016年2月5日(金)午後4時〜午後6時30分


  • 場所:慶應義塾大学(三田)第1校舎4階142B教室


  • 発表1
        張理礼「中国少数民族の出稼ぎ労働と「留守児童」に関する研究ー貴州省黔西南安龍県の事例からー」


  • 発表2
        尹 怡景「海女文化の継承可能性に関する考察―韓国済州島の事例からー」


  • 発表3
        吉川侑輝「音楽をめぐる活動のエスノメソドロジー研究――日本における「古楽」実践を事例として――」



  • 問い合わせ先:
    慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
    TEL03-5427-1287 研究室HP

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2015年12月9日(火)18時30分〜20時30分

  • 場所:慶應義塾大学(三田)南校舎412

  • 講師:Sidney Cheung(シドニー・チェン。香港中文大学人類学科教授)

  • 演題:From Cajun Crayfish to Spicy Little Lobster: A Tale of Local Culinary Politics in a Third-Tier City in China(ザリガニをめぐる食文化の変容:中国・江蘇省における現地料理のポリティクス)

  • 司会:三尾裕子(慶應義塾大学文学部教授・文化人類学)

  • 講演要旨
      本講演では、中国江蘇省におけるザリガニ(crayfish、小龍蝦)を食べる文化の興隆について、特に、地域の祭祀、博物館、地域行事などに関連した調査を通して論じることが目的である。新たに作られたスパイシーなザリガニ料理がローカルな文脈の中で発展してきたことの重要性や、ここ20年ほどの間に中国の3級都市においてどのような変容を見せているかを分析したい。ザリガニは、日本から1930年代にもたらされたが、当初は、これが在地の魚などの資源に悪影響を及ばすために、あまり好まれるものではなかった。しかし、1990年代に「十三香小龍蝦」という料理が出現したことで、人気が急上昇し、江蘇省のみならず、上海や北京などの大都市にまでこの料理が受け入れられるようになった。本講演では、個々人の味覚がいかに社会政治的な環境と関わっているのかを明らかにしたい。

  • 講演者プロフィール
        Sidney C. H. CHEUNG is Professor of the Department of Anthropology, Associate Dean of the Faculty of Arts, and Associate Director of the Institute of Future Cities, The Chinese University of Hong Kong. His research interests include visual anthropology, anthropology of tourism, heritage studies, food and identity, fragrance and ethnicity; his co-edited and edited books include Tourism, Anthropology and China (White Lotus, 2001), The Globalization of Chinese Food (RoutledgeCurzon, 2002), Food and Foodways in Asia: Resource, Tradition and Cooking (Routledge, 2007) and Rethinking Asian Food Heritage (Foundation of Chinese Dietary Culture in Taipei, 2015). He also serves as a partner of the UNESCO Chair project of Tours University, France on “Safeguarding and promotion of Cultural Food Heritage”.

  • 共催:三田哲学会

  • 問い合わせ先:慶應義塾大学文学部 三尾裕子 YQB03736[at]nifty.com
    TEL03-5427-1287 研究室HP http://qingyingrenleixue.web.fc2.com/

◇『サンゴ、<野生の科学>と出遭う』のお知らせ

『サンゴ、<野生の科学>と出遭う』
日本サンゴ礁学会開催中に、下記の一般公開シンポジウムを開催致します。
入場無料&予約不要ですので、ふるってご参加下さい。

  • 日時:2015年11月29日(日曜日) 13時30分〜16時30分

  • 会場:慶應義塾大学三田キャンパス 南校舎5Fホール

  • ゲストスピーカー:中沢新一(明治大学)

  • ゲストフォトグラファー:中村征夫(Squall)

  • パネリスト:茅根創(東京大),鈴木款(静岡大),柳谷牧子(環境省)

  • 司会:山口徹(慶應大),深山直子(東経大)

  • 内容:会場に展示される中村征夫さん (水中フォトグラファー)の作品には、色とりどりの魚たちと共に暮らす不思議な生き物、サンゴが息づいています。そんな豊かなサンゴの海を、身近なものとしてはぐくみ学ぶヒントが〈野生の科学〉にあります。心と知をつなぐこの発想を、人類学者の中沢新一さんがやさしく解き明かしてくださいます。それを踏まえて、パネリストのみなさんがサンゴの海について新たな目で捉えなおし、語り紡ぐことに挑みます。はたして、その物語は皆さまの心に響くでしょうか。乞うご期待!

◇フォト・エスノグラフィーの可能性と課題慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

フォト・エスノグラフィーの可能性と課題 − 文化の「担い手になる/である」ことからの模索

  • 講師:ケイン樹里安(大阪市立大学)

  • 日時:2015年11月17日(火) 16:30〜18:30

  • 場所:慶應義塾大学三田キャンパス 南校舎475教室

  • 共催:アート・ベース・リサーチ(ABR)研究会,三田哲学会

  • 【概要】
    本講義は、調査者がフィールドで自ら写真撮影を行い、写真の選択・配列を行うことで作品化していくフォト・エスノグラフィーという手法がもつ可能性について報告することが目的である。具体的には、まず、観光地化という視角からいくつかの事例を取りあげ、フォト・エスノグラフィーによる社会風景の描写可能性について検討する。次に、「よさこい踊り」という文化現象を題材に、調査者がある文化の「担い手になる/である」プロセスのさなかでフォト・エスノグラフィーを行うというアプローチについて検討する。特に、調査者がある文化の「担い手である」場合に実施されるフォト・エスノグラフィーは、調査者が身体化していた解釈の枠組みを引き剥がし、言語化されてこなかった実践のプロセスを具体性をもって描きうる点について詳細に検討したい。
    また、「撮ろうとしたもの」と「撮られたもの」および調査者によって「語られたもの」との関連性を吟味すること、調査対象の独自性やフィールドとの関係性を視覚化すること、といったフォト・エスノグラフィーを実施する際の実践的なポイントを順次指摘する。ビジュアル・ターン以降の社会学の課題についての議論を喚起することも、本講義の目的の1つである。

  • 【講師略歴】
    関西大学社会学部卒業。大阪市立大学大学院文学研究科前期課程を修了し、現在同大学院の後期博士課程に在籍。専門は文化社会学。


◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。なお、本研究会は東アジア研究所・研究プロジェクト「歴史生態学と歴史人類学の節合による景観史研究の拡張―アジア太平洋のフィールドワークから発想する―」との共催です。今回は博士学位請求論文の公開審査も兼ねています。

  • 日時:2015年10月13日(火)午後6時30分〜

  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎5階 356教室

  • 講師:下田 健太郎(慶應義塾大学文学部非常勤講師)

  • 演題:水俣病経験の想起をめぐる歴史人類学―響き合うモノと語りの通時的分析を通して―

  • コメンテイター(副査):
    • 鈴木 正崇(慶應義塾大学名誉教授)
    • 棚橋  訓(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授)
    • 安藤 広道(慶應義塾大学文学部教授)

  • コメンテイター(主査):
    • 山口  徹(慶應義塾大学文学部教授)

  • 講師略歴:
    • 2007年 慶應義塾大学経済学部卒業
    • 2010年、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻修士課程修了。
    • 2012〜2014年、日本学術振興会特別研究員DC。
    • 2015年3月、慶應義塾大学大学院文学研究科史学専攻博士課程単位取得退学。
    • 2015年4月〜、慶應義塾大学文学部非常勤講師(民族学)、千葉商科大学政策情報学部非常勤講師(文化人類学)

  • 主要業績:
    • 「水俣病の景観史研究にむけた予察―水俣湾埋立地をめぐる文書内容の継時的変化から―」『史学』第78巻1・2号、2009年、139-169頁。
    • 「モノによる歴史構築の実践―水俣の景観に立つ52体の石像たち―」『文化人類学研究』第12巻、2011年、60-68頁。
    • 「モノを媒介とした水俣病経験の語り直し―『本願の会』メンバーのライフヒストリーをめぐる一考察―」『史学』第83巻4号、2015年、101-131頁。
    • 「モノが/をかたちづくる水俣の記憶―『本願の会』メンバーによる石像製作と語りの実践を事例に―」『次世代人文社会研究』第11号、2015年、63‐87頁。

  • 概要
    下田健太郎氏は、水俣病問題の渦中にあり続ける「本願の会」(1995年結成)のメンバーに焦点をあて、2006年から足掛け10年にわたって総計26ヶ月におよぶフィールドワークを実施してまいりました。特に同会のメンバーが制作し、水俣湾埋立地の景観に設置してきた石像52体そのものの記録と、それらをめぐる分厚い語りを一次資料として収集し、諸団体による要求・抗議文書など未刊行資料をできうる限り参照した上で、水俣病経験が想起され、その記憶が紡がれていく有り様を、通時的民族誌(diachronic ethnography)として明示することに努めています。本研究会では、これら分厚い情報をもとに完成した学位請求論文(博士)の内容を下田氏が詳細に報告し、文化人類学、歴史人類学、物質文化研究の分野で活躍する研究者がコメンテーターとして加わります。

  • 問い合わせ

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は博士学位請求論文の公開審査です。

  • 日時:2015年6月23日(火)午後6時15分〜

  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎5階 356教室

  • 講師:長坂契那(慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了)

  • 演題:観光をめぐる近代日本の表象に関する歴史社会学的研究―探検紀行から旅行ガイドブックへ―

  • コメンテイター(副査):
    • 浜日出夫(慶應義塾大学文学部教授)
    • 有末 賢(慶應義塾大学法学部教授)

  • コメンテイター(主査):
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学名誉教授)

  • 講師略歴:
    • 2006年 慶應義塾大学文学部哲学専攻卒業
    • 2009年 慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻修士課程修了
    • 2010年〜2012年 成田赤十字看護専門学校非常勤講師(社会学)
    • 2015年 慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻後期博士課程修了

  • 主要業績:
    • 「明治初期における日本初の外国人向け旅行ガイドブック」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』69号、2010年、101-116頁
    • 「旅行ガイドブックと国民国家の形成―An Official Guide to Eastern Asiaの位置づけ―」『関東都市学会年報』第13号、関東都市学会、2011年、60-68頁

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◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会と共催です。

  • 日時:2015年2月4日(水)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階 312教室


  • 講師:俵木悟(成城大学文芸学部准教授)


  • 題名:「無形文化遺産からみる〈世界〉と〈地元〉の関係」


  • 講師略歴:1999年千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。2002年1月から2011年3月まで独立行政法人国立文化財機構東京文化財無形文化遺産部に研究員として勤務。2011年4月より成城大学文芸学部准教授。専門は民俗学、民俗芸能研究。


  • 主な業績:『民俗小事典 神事と芸能』(2010年、吉川弘文館:神田より子と共編)。「あのとき君は〈無形文化財〉だった―文化財としての民俗芸能の昭和三〇〜四〇年代」(岩本通弥編『世界遺産時代の民俗学―グローバル・スタンダードの受容をめぐる日韓比較』所収、2013年、風響社)。「文化財/文化遺産をめぐる重層的な関係と、民俗学の可能性」(『東洋文化』93、2012年、東京大学東洋文化研究所)など。


  • 要旨:日本は無形文化の保護を世界に先駆けて法制化した国であり、ユネスコの無形文化遺産条約の制定にも主導的に関わってきた。国内においても、無形文化遺産の保護とは、日本の文化財保護法に規定される無形の文化財の保護の取り組みが、国際的な規模で行われているものという理解が一般的であろう。しかし実際の運用過程では、むしろ両者のズレが表面化し、問題化している。さらに「和食」のような国内の文化財保護とは無縁の無形文化遺産が登場したことで、そのズレを文化資源化の回路として利用する道も開かれてきた。こうした国内の無形文化遺産をめぐる状況について、とくに文化財/文化遺産の主体という問題と、遺産の代表性という概念に焦点を当てて考察することで、無形文化遺産という国際的な制度とローカルな文化の伝承の相互作用がもたらすものについて論じたい。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は修士論文の発表会となります。

  • 日時:2015年2月4日(水)午後3時〜午後5時30分


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階 312教室


  • 発表1
        菊田祥子「都市祭礼から見た地域社会の変化と動態―成田祇園祭を事例としてー」


  • 発表2
        ナザリア・クルニア・デウィ「インドネシア人による日本での看護・介護の実態調査と研究」



  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は博士学位請求論文の公開審査です。

  • 日時:2015年1月30日(金)午後4時30分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎4階 346教室


  • 講師:澁谷 俊樹


  • 演題:インド・西ベンガル州の祭礼をめぐる文化人類学的研究―カルカッタの女神祭祀のネットワークを中心に―


  • コメンテイター(副査):
    • 神田 さやこ(慶應義塾大学経済学部教授)
    • 臼田 雅之(東海大学名誉教授)


  • コメンテイター(主査):
    • 鈴木 正崇(慶應義塾大学文学部教授)


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。

  • 日時:2014年12月16日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎5階 356教室


  • 講師:佐川徹(慶應義塾大学文学部助教)


  • 題名:「東アフリカ牧畜社会における紛争・開発・接触回避」


  • 講師略歴:2009年京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、京都大学大学院ASAFAS助教などを経て、2014年4月より慶應義塾大学文学部助教。専門は人類学、アフリカ地域研究


  • 主な業績:『暴力と歓待の民族誌―東アフリカ牧畜社会の戦争と平和』(2011年、昭和堂)。「家畜キャンプにたどりつくまで―東アフリカ牧畜民の移動と紛争」(『衣食住からの発見』所収、2014年、古今書院)。「エチオピア牧畜民に大規模開発はなにをもたらすのか」(『社会的包摂/排除の人類学』所収、2014年、昭和堂)など。


  • 要旨:東アフリカの乾燥地域では、家畜の略奪などをめぐる戦いが牧畜集団間でくりかえされてきた。戦いはときに百人以上の死傷者を出してきたものの、集団内と集団間の接触回避(avoidance)戦略が戦いの全体化を防ぎ、平和の回復を可能にしてきた。発表の前半では、戦争と平和の動態の背後に接触回避がいかに作用してきたのかを概説する。国家の最辺境に位置する牧畜地域は近年まで中央政府からなかば放置されてきたが、2000年代後半から国家とグローバル資本による大規模開発の最前線として位置づけられている。発表の後半では、開発事業に対する牧畜民の接触回避戦略が牧畜社会の構造的周縁性を中長期的に固定化しつつある現状を示した後で、紛争緩和手段としての接触回避が現代世界において有する可能性と限界を論じたい。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2014年12月2日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)413教室


  • 講師:夏目深雪(映画評論家)


  • 題名:「アジア映画の中の日本兵―その表象の変遷と国による変化―」


  • 講師略歴:明治学院大学文学部フランス文学科卒。出版社勤務のあと、フランスに一年留学。以降、フリーランスで映画評や監督インタビューを寄稿。アジア映画本の編集や映画祭でのアジア映画の作品審査業務にも携わる。


  • 主な業績:共編著に『アジア映画の森―新世紀の映画地図―』2012年、作品社。『アジア映画で<世界>を見る―越境する映画、グローバルな文化』2013年、作品社。主な論文に「混成アジア映画としての日本映画」『地域研究』Vol.13 No.2(総特集混成アジア映画の海 時代と世界を映す鏡)2013年、京都大学地域研究統合情報センター。


  • 要旨:中国の抗日映画はジャンルとして確立していて数も多く、『鬼が来た!』(02/姜文)など国際的に評価されたものから、『金陵十三釵』(11/張芸謀)のように中国では大ヒットしたが、日本では劇場公開できないような内容のものもある。他のアジア諸国でも、日本統治時代の台湾の原住民が日本警察に対して起こした暴動を描いた『セデック・バレ』(13/魏徳聖)は日本でも劇場公開されヒットしたし、タイで何度も映画化やドラマ化されている、日本兵と現地女性との恋愛話『メナムの残照』(13/キッティコーン・リアウシリクン)も今年の東京国際映画祭で上映され話題となった。反日と言われる中国と、親日と言われる台湾やタイの映画の日本兵の表象を比較してみたい。また戦後70年が経つのにまたアジア諸国との緊張が増 ている今、日本兵が映画に登場する意味を、日本兵の表象の変遷と国による変化を追いながら見ていきたい。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は博士学位請求論文の公開審査です。

  • 日時:2014年11月25日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎5階 356教室


  • 講師:コジューリナ・エレーナ


  • 演題:鬼のイメージ変遷に関する歴史民俗学的考察―酒呑童子を中心として―


  • コメンテイター(副査):
    • 有末 賢(慶應義塾大学法学部教授)
    • 石川 透(慶應義塾大学文学部教授)


  • コメンテイター(主査):
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)


  • 講師略歴:
    • 2005年 サンクトペテルブルグ国立大学東洋学部日本言語学研究科卒業
    • 2007年 サンクトペテルブルグ国立大学大学院東洋学研究科アジア・アフリカ文学専攻修士課程修了
    • 2012年 慶應義塾大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程所定単位取得退学


  • 主要業績:主な論文に、「現代における民俗の活用に関する一考察 ―新潟県燕市の『越後くがみ山酒呑童子行列』を中心として―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』69号、pp.69-84、2010年。「酒呑童子伝説の地域的研究―首塚大明神の生成と変容―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』70号、pp.119-134、2011年。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2014年10月28日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎5階 356教室


  • 講師:矢澤達宏(上智大学外国語学部准教授)


  • 題名:黒人活動家たちにとってのメディア―20世紀前半のブラジルにおける黒人新聞―


  • 略歴:
    • 1993年慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了。
    • 2000年同大学院博士課程満期退学。
    • 敬愛大学国際学部専任講師(2001〜05)、助教授・准教授(2005〜11)を経て、2011年4月より現職。
    • 専門はアフリカ政治研究、ブラジル黒人研究。


  • 主な業績:著書に『国際学入門』(共編著)創文社、2004。『世界の中のアフリカ―国家建設の歩みと国際社会』(共編著)上智大学出版、2013。論文に「20世紀前半のブラジル黒人新聞のなかのアフリカとアフリカ系人」『アフリカ研究』第56号、2000。「アフリカにおける「市民社会」と「市民」をめぐる視角」山本信人編『多文化世界における市民意識の比較研究』慶應義塾大学出版会、2005。「黎明期ブラジル黒人運動に関する予備的考察」『敬愛大学国際研究』第16号、2005.「黒人の団結を訴えた男の名声と葛藤」真島一郎編『二〇世紀〈アフリカ〉の個体形成』平凡社、2011.「地域情報リオデジャネイロの過去と現在」『敬愛大学総合地域研究所紀要』 (1)、2011.


  • 要旨: 1920〜30年代を中心に、ブラジルの新興都市サンパウロ周辺では黒人に関する題材に特化した、いわゆる黒人新聞が複数発行された。厳しい人種差別は存在しないという認識が内外ですでに定着しつつあったブラジルで、寄稿者たちは何を、どのようなかたちで発信しようとしたのであろうか。本発表では、その認識や主張の多様性と揺れに焦点をあわせてみていきたい。一方で、そうした多様で揺らぎも目につく黒人新聞の論調は、黒人運動に対しどのように反響したのであろうか。当時、精力的に寄稿をおこなっていた数名の黒人活動家に着目し、その関係性の推移を追うことで、立場やスタンスの相違、さらには新聞というメディアがもった影響力についても考えてみたい。


  • コメンテイター:田中正隆(高千穂大学人間科学部准教授)

    1995年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。2002年一橋大学大学院社会学研究科博士学位(社会学)取得修了。高千穂大学教養部助教授(2005-2007)。2007年4月より人間科学部准教授。1996年3月よりベナン、トーゴにて調査に従事。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は博士学位請求論文の公開審査です。

  • 日時:2014年10月21日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎5階 356教室


  • 講師:川野裕一朗(平成国際大学非常勤講師)


  • 演題:地域の祭りと民俗芸能の資源化に関する研究―中国地方の神楽の事例から―


  • コメンテイター(副査):
    • 有末 賢(慶應義塾大学法学部教授)
    • 阿南 透(江戸川大学社会学部教授)


  • コメンテイター(主査):
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)


  • 講師略歴:
    • 2006年青山学院大学文学部史学科西洋史専攻卒業。
    • 2008年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2014年3月慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
    • 2014年9月より現職。


  • 主要業績:
    • 「民俗芸能による町づくりと当事者の実践 ―岡山県井原市美星町『星の郷大神楽』の事例から―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院 社会学研究科紀要』69号、2010年。
    • 「高度経済成長による備中神楽の変遷―神楽会計帳の分析から―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』70号、2011年。
    • 「次世代への神楽の伝承―備中子ども神楽と芸北神楽高校神楽部の事例から―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』75号、2013年。
    • 「文化財行政の抱える問題―島根県佐陀神能の事例から―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』77号、2014年。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2014年7月15日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室


  • 講師:小林宏至(日本学術振興会特別研究員・東京学芸大学非常勤講師)


  • 演題:<複製>から<分裂>へ―中国福建省・客家土楼からみる宗族の形成過程


  • 略歴:2005年東京学芸大学卒業。2007年首都大学東京大学院人文科学研究科博士前期課程修了(社会人類学)。2008年-2010年厦門大学留学。2014年首都大学東京大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。2014年より現職。


  • 主な業績:「地域大国の世界遺産 宗教と文化財」(高橋紗奈美・前島訓子と共著)『近代文化におけるユーラシアとアジア』ミネルヴァ書房、75-101、2014年。「日本人類学的風水研究」金澤・陳進国(編)『宗教人類学』第四?、社会科学文献出版社、337-357、2013年。「福建土楼からみる客家文化の再創生―土楼内部における「祖堂」の記述をめぐる学術表象の分析」瀬川昌久・飯島典子編『客家の創生と再創生』、風響社、97−127、2012年。「テクストとしての族譜―客家社会における記録メディアとしての族譜とそのリテラシー」『社会人類学年報』37号、137-163、弘文堂、2011年など。


  • 本発表は福建省永定県客家社会における円形の集合住宅、客家土楼を調査対象とし、居住者による各部屋の所有形態を整理・分析して、これまで宗族研究で一般的とされてきた「不均衡に発展した宗族の一分節が独立して新たな宗族を形成していく」という見解を再考する。従来の社会人類学による親族研究においては、宗族は<分裂>という過程を経て発展的に分節を形成するものと考えられてきた。しかし、発表者はその視座を短期的なスパンに置けば<複製>といった状況を見せ、長期的なスパンにおいてはじめて<分裂>という状況をみせると考える。本発表では客家土楼の事例から、宗族が<複製>から<分裂>へ向かう事例を示し、漢族社会における宗族の発展過程を再考する。併せて世界遺産に登録され観光化に巻き込まれ急速に変貌する客家社会の今後の行方を展望する。


  • コメンテイター:渡邊欣雄(東京都立大学名誉教授・國學院大學教授)
    渡邊先生は第24期に日本文化人類学会会長を務められました。2014年度春学期で慶應での非常勤講師も終了となりますので、特別にコメントをお願いすることにしました。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は博士学位請求論文の公開審査です。

  • 日時:2014年7月1日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎356教室


  • 講師:脇田道子(慶應義塾大学大学院社会学研究科 博士課程単位取得退学)


  • 演題:モンパの民族表象と伝統文化の動態に関する文化人類学的考察―インド、アルナーチャル・プラデーシュ州を中心として―


  • コメンテイター(副査):
    • 関根政美(慶應義塾大学法学部教授)
    • 神田さやこ(慶應義塾大学経済学部教授)
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)


  • 講師略歴:
    • 1976年早稲田大学第一文学部卒業。同年から2003年まで株式会社西遊旅行勤務。
    • 2006年立教大学大学院文学研究科修士課程修了。
    • 2014年3月慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
    • 現在、オフィース・ワキタ代表。


  • 主要業績:論文に「表象としての民族衣装―インド、アルナーチャル・プラデーシュのモンパの事例から―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』68号、2009年。「ブータン東部におけるツーリズム導入に関する一考察−メラとサクテンの事例から―」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』70号、2010年。「インド北東部国境地帯のツーリズム―アルナーチャル・プラデーシュ州の現状と課題」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』75号、2013年。「『秘境』から『幸福大国』へ―近代化するブータン―」『東アジアの伝統と挑戦2012―東アジア研究への第一歩―』慶應義塾大学、2013年。エッセイに「二人のダライ・ラマとタワン」『チベット文化研究会報』33号、2009年。「ブータンの近代化と仏塔盗掘」『ARENAアリーナ』14号、2012年。”Nomad Country: Merak and Sakteng in Eastern Bhutan are the home of nomads and legends”. In Bhutan 2006. Department of Tourism, Bhutan.


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は博士学位請求論文の公開審査です。

  • 日時:2014年6月6日(金)午後6時10分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎354教室


  • 講師:王 慧琴(Wang Huiqin、慶應義塾大学非常勤講師)


  • 演題:中国・遼東半島の地域社会の変容と観光文化の創出―旅順周辺の事例を中心に―


  • コメンテイター(副査):
    • 高桑史子(首都大学東京都市教養学部教授)
    • 有末 賢(慶應義塾大学法学部教授)
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)


  • 講師略歴:
    • 1986年7月中国遼寧師範大学外国語学部卒業。
    • 1986年9月中国遼寧師範大学外国語学部講師。
    • 1999年3月東京学芸大学大学院教育学研究科修士課程修了。
    • 2005年大東文化大学アジア地域研究科博士課程満期単位取得退学。
    • 現在:慶應義塾大学総合政策学部・和洋女子大学・文教大学文学部ほか非常勤講師。


  • 主要業績:著書に『新HSK突破 漢語水平考試3級〜5級受験者のための文法の要点と解説』三修社 2011年。論文に「中国北方地域における結婚様式に関する一考察」『大東アジア学論集』第7号、2007年。「遼東半島における漁村生活とその変化」『知性と創造−日中学者の思考−』第1号、2010年。「漁村社会における婚姻変化への視点−遼東半島の事例から−」『比較文化研究』第96号、2011年。「ナマコ食文化の変容に関する考察−中国・遼東半島の事例を中心に−」『哲学』第128集、2012年。「遼東半島における地域ツーリズムの構築−旅順周辺の観光開発の事例から−」『人間と社会の探究 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第75号、2013年。


  • お問合せ先:慶應義塾大学文学部 鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    今回は修士論文発表会です。奮ってご参加下さい。

  • 日時:2014年2月5日(水)午後3時〜6時


  • 場所:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階312番教室


  • 発表:
    • 金 鈴 「日本における中国朝鮮族のネットワークー東京とその周辺の現状ー」

    • 松浦晴実「メキシコ・チアパス高地のトウモロコシに関する文化人類学的考察ー」


  • お問合せ先:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2014年1月7日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室


  • 講師:吉田ゆか子(国立民族学博物館 機関研究員)


  • 題名:レプリカの仮面の社会生活−バリ島天女の舞(topeng legong)の事例から


  • 経歴:
    • 2000年国際基督教大学教養学部卒業。
    • 2002年筑波大学大学院地域研究研究科(東南アジア)修了。
    • 2005年筑波大学大学院人文社会科学研究科三年次編入。
    • 2009−2011年 日本学術振興会特別研究員。
    • 20012年筑波大学大学院人文社会科学研究科修了。博士(学術)。
    • 2012年8月〜11月筑波大学人文・社会系博士特別研究員。
    • 2012年12月より現職。


  • 主な業績
    • 「バリ島仮面舞踊劇トペン・ワリと『観客』−シアターと儀礼の狭間で」『東方学』117号、pp. 156-139、2009。
    • 「仮面が芸能を育む−バリ島トペン舞踊劇に注目して」 床呂郁哉・河合香吏編 『ものの人類学』 京都大学学術出版会、pp. 191-210、2011。
    • 「仮の面と仮の胴−バリ島仮面舞踊劇にみる人とモノのアッサンブラージュ」『文化人類学』76巻1号、pp.11-32、2011。


  • 要旨:

    バリ島南部のパヨガン・アグン寺院に伝わる天女の舞は、ご神体の仮面(Ratu Bidadari)を被って少女が舞うもので、その歴史や神聖性のために特別な価値を置かれてきた。この演目が80年代に芸術祭に招待された際、寺院側は高度に神聖な仮面が「汚染」される事を恐れ、レプリカを作成し、こちらで代用した。本研究が注目するのは、このレプリカのその後である。レプリカや模造品も、生み出されたあと、人々との関係の中に入ってゆく。

    現在このレプリカは、特定の寺院祭儀礼でも用いられる。この仮面を、「代用品の仮面」と考える者も、オリジナルの「子供」と位置づける者も、オリジナルと混同する者もいる。本研究は、曖昧かつ両義的に意味づけられるこのレプリカの仮面が、天女の舞やオリジナルの仮面、そして仮面と人々の関係にいかなる影響を与えているのかについて考察する。文化財保護や美術品展示において模造品やレプリカがもたらす独特なる効果について考える機会ともしたい。


  • お問合せ先:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2013年12月17日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)南校舎7階473番教室


  • 講師:松岡秀明(大阪大学 コミュニケーションデザイン・センター招聘教授)


  • 題名:癩はどのように表象されたか―映画<小島の春>(1940)への医療人類学的アプローチ


  • 経歴:
    • 1984年3月山形大学医学部医学科卒業。
    • 1988年3月東京大学大学院人文科学研究科(宗教学宗教史学専攻)修士課程修了。
    • 1991〜1992年 サンパウロ人文科学研究所客員研究員。
    • 2000年8月カリフォルニア大学バークレー校非常勤講師(宗教学)。
    • 2000年12月 カリフォルニア大学バークレー校大学院(人類学専攻)博士課程終了。
    • 2001年8月 ロンドン大学(SOAS日本宗教プログラム)ポストドクトラル・フェロー。
    • 2002年8月 カレッジ・オブ・ウィリアム・アンド・メアリー人類学部客員助教授。
    • 2003年4月 淑徳大学国際コミュニケーション学部教授。
    • 2013年4月より現職。


  • 主な業績
    • 著書に『ブラジル人と日本宗教―世界救世教の布教と受容』東京:弘文堂、2004。
    • 共編著にJapanese Religions in and beyond Japanese Diaspora, Ronan Pereira and Hideaki Matsuoka, eds., Berkeley: Institute of Asian Studies, University of California at Berkeley, 2007。
    • 論文に「思考転換と救い−修養団捧誠会における信仰の内面化のプロセス」、島薗進編、『救いと徳』東京:弘文堂、1992、pp. 87-116。
    • 「人類学における精神分析の可能性」、島薗進・西平直編『宗教心理の探求』、東京:東京大学出版会、2001、pp.197-217。
    • “Landscape as Doctrinal Representation: On the Sacred Place of Sh?y?dan H?seikai.” Japanese Journal of Religious Studies, 32 (2005): 319-340。
    • 「生、死、ブリコラージュ―緩和ケアで看護師たちが直面する困難への医療人類学からのアプローチ」、安藤泰至・高橋都編『シリーズ生命倫理第4巻 終末期医療』東京:丸善出版、2012、 pp.177-192、など。


  • 要旨:

    1931年 (昭和6)年に開園し、癩病患者を受け入れた国立療養所長島愛生園(岡山県)は、本発表で論じる映画<小島の春>の原作者小川正子(1902-1943)や、神谷美恵子(1914-1979)が医師として勤務していたことで知られる。一方、そこに入園していたひとりの男性患者が明石海人(1901-1939)というペンネームで、自らの病いについての短歌を発表していたことでも、この施設は知られている。

    結核のため、1938年に郷里に戻り療養生活をしていた小川正子は、愛生園の同僚の強い勧めで、愛生園在職中の1934年から36年まで認めていた巡回検診記録を1938年に出版した。『小島の春』がそれである。小川の予想に反して同書は30万部のベストセラーとなり、その結果映画<小島の春>が制作された。1940年に公開された映画は、同年のキネマ旬報のベストテンの第1位に選ばれた。今回の発表では、明石海人や小川正子の短歌が効果的に用いられている映画のなかで、癩がどのように表象されているかを検討する。


  • お問合せ先:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2013年11月12日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室


  • 講師:天田顕徳(公益財団法人国際宗教研究所 宗教情報リサーチセンター研究所研究員)


  • 題名:「修験道の現代―大峯奥駈修行を事例として―」


  • 要旨:「近代化が日本社会に大きな変化をもたらした」ということについては大方の了解が得られるだろう。情報通信端末の爆発的な普及や交通網の発達は、いわゆるヒト・モノ・カネの流れを活性化し、現在、社会はますます流動性を増している。本報告が注目するのは、そうした社会に軸足を置きながらも、もう一方では「山」にも足を置く人々、すなわち現在の修験者の姿である。報告では「情報化」、「登山ブーム/山ガールの登場」、「観光化」、「パワースポットブーム」など、現在の山を取り巻く環境の変化を幾つかのキーワードとして取り上げる。それらが現代の修験道/修験者達にどのような影響を与え、何を語らせているのかという点について、フィールドワークを通して得られた知見を基に考察していきたい。


  • 略歴:
    • 2007年創価大学文学部社会学科卒業。
    • 2007年-現在、筑波大学大学院一貫性博士課程人文社会科学研究科(哲学・思想専攻 宗教学・比較思想学分野)。
    • 2011年-2013年、國學院大學日本文化研究所共同研究員。
    • 2013年-現在、國學院大學日本文化研究所研究補助員。
    • 2013年-現在、公益財団法人国際宗教研究所 宗教情報リサーチセンター研究員。
    • 2013年-現在、東京家政大学教育福祉学科非常勤講師。


  • 主な業績:
    • 「熊野―霊場と観光地のはざまに揺れ動く聖地」山中弘・星野英紀・岡本亮輔編『聖地巡礼ツーリズム』弘文堂2012年。
    • 「本来の祭りの行方―和歌山県新宮市「お燈祭」に関わる言説の競合をめぐって」由谷裕哉編『郷土再考』角川学芸出版、2012年。
    • 「紀伊半島豪雨と熊野―災害の様子と今後の見通しに関する一考察」『国際宗教研究所ニュースレター』74号、2012年。
    • 「火祭の変化をめぐる「反発」と「受容」―和歌山県新宮市『お燈祭り』を事例として」『宗教学・比較思想学論集』12号、2011年。
    • 「霊場と観光の邂逅―熊野三山信仰の資源化をめぐる考察」『宗教学・比較思想学論集』11号、2010年、ほか。


  • お問合せ先:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 日時:2013年10月8日(火)午後6時15分〜


  • 場所:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室


  • 講師:森本 泉(明治学院大学国際学部教授)


  • 題名:「ネパール北西部マナンの人々による『企業家』活動−交易からトゥーリズムへ−」


  • 略歴:
    • 1993年 お茶の水女子大学文教育学部地理学科卒業。
    • 1995年 同大学院人文科学研究科地理学専攻(修士課程)修了。
    • 1995〜1996年 ネパール王国立トリブヴァン大学客員研究員。
    • 1999〜2001年 日本学術振興会特別研究員。
    • 2000 年 お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻(博士課程)満期単位修得退学。
    • 2001年4月 明治学院大学一般教育部 専任講師。
    • 2002年4月 同大学国際学部専任講師。
    • 2006年4月 助教授。
    • 2007年 准教授。
    • 2013年4月以来現職。


  • 主な業績:
    • 『ネパールにおけるツーリズム空間の創出−カトマンドゥから描く地域像−』2012年、古今書院。
    • 「資料と解説 ネパールにおけるトゥーリズム−経済効果への期待と矛盾−」『地理の研究』658号、2012年、50−59頁。
    • 「ダルバートから考えるネパールの風土」松本淳・横山智・荒木一視(編)『モンスーンアジアのフードと風土』明石書店、2012年、187−203頁。
    • 「ネパールにおけるツーリズムの展開とツーリズム空間の形成」神田孝治編『観光の空間−視点とアプローチー』ナカニシヤ出版、2009年、89-99頁。
    • “The Changes in cultural practices and identities of a Nepali musician caste: The Gandharbas from wandering bards to travelling musicians”, Studies in Nepali History and Society, 13(2), 2008, pp. 325−349 。


  • 要旨:チベットと接するネパール北西部のマナンの人々は、土地生産性の低い地理的環境を背景に村外に生活手段を求めてきた。村人にとって副業であった交易活動は、国内外の政治経済的変化を受けて主たる生活手段となり、アジア諸地域で活動を展開するようになった。この交易活動に始まり、その他にも新たな経済機会をとらえ、マナンの人々はネパールにおいて「企業家」集団として知られるようになった。本報告では、マナンの人々がいかに「企業家」活動を展開してきたのかを、その移動・移住過程に注目しながら検討したい。この作業は同時に、中心が周辺を包摂していくグローバル化ではない、ヒマラヤの村から展開するまた別のグローバル化の側面を考察することにもなる。


  • お問合せ先:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は慶應義塾大学大学院社会学研究科に提出された博士学位請求論文の公開審査です。

  • 日時:2013年7月23日(火)16〜18時

  • 場所:慶應義塾大学(三田)第3校舎348教室

  • 報告:濱 雄亮(慶應義塾大学非常勤講師)

  • 題名:病いをめぐる理念と実践:1型糖尿病を中心に

  • 司会:鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)

  • 討論者:宮坂敬造(慶應義塾大学文学部教授)

  • 討論者:有末 賢(慶應義塾大学法学部教授)

  • 報告者紹介:
    • 2004年:慶應義塾大学文学部卒業。
    • 2007-2010年:日本学術振興会特別研究員(DC1)。
    • 2010年:慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
    • 現在:慶應義塾大学文学部・埼玉県立大学保健医療福祉学部・早稲田大学人間科学部ほか非常勤講師。

  • 主な業績:
    • 「自己注射の経験と〈つながり〉:1型糖尿病者の事例から」浮ヶ谷幸代・井口高志〔編著〕『病いと〈つながり〉の場の民族誌』明石書店、pp.127-153、2007年。
    • 「医療におけるアマチュアリズム:ピアカウンセリングの事例から」『生活学論叢』14号、pp.30-38、2009年。
    • 濱雄亮・松原正樹「フィールドワーク実習の試み―その概要・成果・課題―」『日本情報科教育学会誌』4号、pp.41-50、2011年。
    • 「患者会研究の新視角:「自己物語」による比較の観点から」『哲学』第128集、pp.235-257、2012年。
    • 「自己エスノグラフィの実践と医療人類学における活用」『文化人類学研究』第13巻、pp.15-31、2012年。

  • 問合せ先:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • 【日時】:2013年7月9日(火)午後6時15分〜
  • 【場所】:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室
  • 【講師】:加藤久子(國學院大學日本文化研究所PD研究員)
  • 【題名】:「<アウシュヴィッツ>とともに暮らすということ―文化遺産と地元住民」
  • 【講師紹介】:
    • 1998年 慶應義塾大学総合政策学部卒。
    • 2001年 一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2002-2004年 ポーランド国立ヤギェウォ大学政治学・国際関係研究所留学。
    • 2007年 一橋大学社会学研究科博士課程単位取得退学。
    • 2007-2010年日本学術振興会特別研究員。
    • 2010-2012年 在ポーランド大使館専門調査員を経て現職。
  • 【主な業績】:
    • 「負の文化遺産のツーリズム―<アウシュヴィッツ>への旅」山中弘・星野英紀・岡本亮輔編『聖地巡礼ツーリズム』弘文堂、2012年。
    • 「アウシュヴィッツ―それは誰の歴史か」山中弘編『宗教とツーリズム―聖なるものの変容と持続』世界思想社、2012年。
    • 「レーニン製鉄所と十字架―社会主義ポーランドにおける政治と宗教」『ロシア・東欧研究』36号、2007年。
    • 「社会主義ポーランドの建設とロマ―『ジプシー』をめぐる政策とプロバガンダ」『現代史研究』53号、2007年。
    • 「ポーランドにおける社会主義政権の『終焉のはじまり』―カトリック教会をめぐる政治性の問題」『現代宗教2005』東京堂出版、2005年。
    • 「社会主義政権下ポーランドにおけるカトリック教会―『三月事件』(1968年)に対する教会の見解に着目して」『宗教と社会』10号、2004年、ほか。
  • 【要旨】:

    <アウシュヴィッツ>という語が表象するものについては、おそらく世界中で共有されているだろう。しかし、アウシュヴィッツ強制収容所の跡地がポーランドに存在し、ポーランドの国家、政府、市民などによって、現在に至るまでそれがどのように維持され、また、何が語られてきたかについては余り知られてはいない。

    報告では、まずはポーランドの国家・中央政府レベルでの動き(収容所跡地の博物館化、歴史認識、犠牲者の追悼儀礼)について説明した上で、収容所が建設されたポーランド南部の都市「オシフィエンチム郡」における地方レベルでの動きについて説明したい。具体例として、商業施設(シネコンプレックスやディスコ)の建設をめぐる対立、犠牲者追悼のために建てられた十字架が巻き起こした論争、新しく作られる「共生」の物語など、ここ10〜20年来の動きに着目しながら、負の文化遺産とともに暮らすということについて考えてみたい。

  • 【お問合せ先】:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2013年6月25日(火)午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室
  • [講師]:伏木香織(慶應義塾大学非常勤講師)
  • [題名]:「シンガポール陰暦七月の歌謡と芸能―歌台の変容と多様な展開」
  • [講師紹介]:
    • 1995年 東京芸術大学音楽学部楽理科卒業。
    • 1995-1998年 インドネシア国立芸術大学デンパサール校留学。
    • 2001年大正大学大学院文学研究科博士前期課程比較文化専攻修了。
    • 2004年同後期課程修了。
    • 東京芸術大学(助手、研究員)、東京外国語大学(ジュニア・フェロー)を経て、現在、東邦音楽大学、桐朋学園大学、大正大学等、非常勤講師。
  • [主な業績]:
  • [要旨]:歌台は陰暦7月を中心として、シンガポール、マレーシアで行われる屋外歌謡ショーである。中元節に伴う戯劇に変わるものとして陰暦7月の街に現れた歌台は、台湾などにおける陰暦7月のイメージとは異なり、華やかで賑やかなものである。現在は、歌台をめぐるイメージの連鎖の中で、他の時期、機会にも多く上演されるようになった。さらにはシンガポール映画《歌えパパイヤ》や《12 Lotus》でもその舞台となるなど、シンガポールの芸能として重要な位置を占めるようになっている。本発表では、陰暦7月の鬼(孤魂)の伝説(あるいは信仰)とともに、中元節に付随する戯劇やインナーシアターの娯楽としての歌台から、現在の形へと変わる歌台について、その多様な展開を報告する。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2013年6月11日(火)午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室
  • [講師]:梅村 絢美(うめむら・あやみ)(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 ジュニア・フェロー)
  • [題名]:「スリランカの伝統医療に関する文化人類学的考察―診療の位置づけと医師‐患者の関係を中心に」
  • [講師紹介]:
    • 2006年3月東京都立大学人文学部卒業。
    • 2013年3月首都大学東京人文科学研究科博士後期課程修了。
    • 2008年4月〜2011年3月、日本学術振興会特別研究員(DC1)。
  • [主な業績]:
    • 「発話がまねく禍、沈黙がもたらす効力:スリランカ土着の伝統医療パーランパリカー・ヴェダカマの知の継承と医療実践」『社会人類学年報』37号、2011年。
    • 「エンターテインメント化する医療:スリランカにおけるアーユルヴェーダ・ツーリズムをめぐって」『人文学報』453号、2012年。
    • 「人と環境をつなぐツーリズム:スリランカにおけるアーユルヴェーダ・ツーリズムをめぐって」『研究報告』第22号(旅の文化研究所)2012年など。
  • [要旨]:スリランカの伝承医療においては、医師は患者に診療費を請求することに積極的ではない。これは、診療が積徳行為であると位置づけられていること、そして診療が医師個人の能力によるのではなく、星座の運行やその影響を受けて効力を発揮する薬草、そして超自然的存在的存在などに由来するとされているためである。いっぽう、医師による無償の診療に対し患者たちは、様々な物品やサーヴィスの贈与というかたちで返礼していることが分かる。本発表では、無償でおこなわれる診療を贈与として位置づけた上で、患者による物品等のかたちでの返礼を異なる範疇に属する贈与とし、決して清算されることのない贈与としての診療がもたらす医師と患者の関係について、マルセル・モースの贈与論を手がかりに考えていきたい。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は修士論文発表会です。

  • [日時]:2013年2月6日(水)午後4時30分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)323教室
  • [発表者]:
    • 松崎 圭「軍用馬における慰霊―記念碑と行事の分析から―」
    • 鈴木昂太「天龍川流域における神の様態―天白を事例として―」
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2012年12月18日(火)午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室
  • [講師]:高橋典史(東洋大学社会学部准教授)
  • [題名]:「近現代ハワイ日系宗教の布教者における東アジア経験」
  • [講師紹介]:
    • 1979年東京都生まれ、2002年千葉大学文学部卒業、2008年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学、博士(社会学)。
    • (財)国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員等を経て2012年より現職。
    • 専門は宗教社会学。
  • [主な業績]:
    • 『宗教と社会のフロンティア―宗教社会学からみる現代日本』勁草書房,2012年(塚田穂高・岡本亮輔と共編)。
    • 「日本におけるカトリック教会とニューカマー―カトリック浜松教会における外国人支援を事例に」三木英・櫻井義秀編著『日本に生きる移民たちの宗教生活―ニューカマーのもたらす宗教多元化』ミネルヴァ書房,2012年(白波瀬達也と共著)。
    • 「現代日系宗教のハワイ布教の課題と模索―日系人宗教者の育成に注目して」『移民研究年報』第16号,2010年。
  • [要旨]:日系宗教のハワイ布教は、19世紀後半より始まる日本からハワイ・北米への移民の流れを追うようにして進められていった。しかし、それは「日本→ハワイ・北米」といった単純な関係にあったのではなく、当時の日系宗教の諸集団が着手していた台湾・朝鮮半島・中国東北部等の東アジアにおける布教から大きな影響を受けるものであった。本発表では、とくにハワイの日系新宗教教団における布教者の個人史の考察を通じて、近現代におけるヒトと宗教の移動のダイナミズムの一端を明らかにしたい。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2012年10月9日(火)午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室
  • [講師]:サイジラホ(Saijirahu Buyancugla.日本学術振興会外国人特別研究員)
  • [題名]:「内モンゴルにおけるシャマニズムと民間医療」
  • [講師紹介]:
    • 1988年 北京中央民族大学少数民族言語文学系(学部)モンゴル言語文学専攻卒
    • 1988年 中国中医科学院中国医史文献研究所就職
    • 1998年 東京外国語大学外国語学部留学
    • 2003年 東京外国語大学大学院地域文化研究科地域研究専攻博士前期課程修了
    • 2009年 東京外国語大学大学院地域文化研究科地域研究専攻博士後期課程修了
    • 2010年 東京外国語大学国際総合研究院外国人研究者(2012年3月まで)
    • 2012年10月 日本学術振興会外国人特別研究員
  • [主な業績](日本語):
    • 「内モンゴル東部ホルチン地方におけるシャマンと医療文化」『言語・地域文化研究』(東京外国語大学大学院博士課程論叢)No.10, pp.157-176、2004.
    • 「多元的医療体系における民俗医療者―内モンゴル東部地方におけるヤス・バリャーチの事例研究―(前半)」『日本モンゴル学会紀要』No.38, pp.19-34、2008.
    • 「多元的医療体系における民俗医療者―内モンゴル東部地方におけるヤス・バリャーチの事例研究―(後半)」『日本モンゴル学会紀要』No.39, pp.31-38、2009.
    • 「内モンゴルのフルンボイル地域におけるシャマンとバリャーチの加入儀礼」『日本とモンゴル』Vol.45, No.2, pp.111-129、2011.
    • 「内モンゴルのシャマニズムにおける成巫過程と治療儀礼―東部ホルチン地域のシャマニズム的治療の事例研究―」『東北アジア研究』No.16, pp.73-97、2012.
    • 「近代日本の対内モンゴル医療衛生事業―財団法人善隣協会の医療衛生活動―」『哲学・科学史論叢』No.14, pp.91-130、2012.
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2012年7月18日(水)午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎525-B教室
  • [講師]:岡本亮輔(慶應義塾大学文学部非常勤講師)
  • [題名]:「宗教ツーリズムの中の共同可能性―ヨーロッパのキリスト教巡礼の事例」
  • [講師紹介]:1979年東京都生まれ。立命館大学文学部卒業。筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻修了。博士(文学)。フランス社会科学高等研究院、日本学術振興会特別研究員を経て、慶應義塾大学、成蹊大学ほかで非常勤講師。
  • [主な業績]:
    • 著書に『聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性』(春風社、2012年)。
    • 共編著に『宗教と社会のフロンティア―宗教社会学からみる現代日本』(勁草書房、2012年)。
    • 共訳書にM・B・マクガイア『宗教社会学―宗教と社会のダイナミックス』(明石書店、2008年)。
  • [要旨]:
        本発表では、サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼、テゼ共同体といった今日のキリスト教世界で知られる複数の聖地巡礼をとりあげ、そこにおいて切り結ばれる共同性について考察する。世俗化以後の西欧キリスト教世界においては教会を軸とした宗教生活に大幅な後退がみられ、「宗教の衰退」として論じられてきた。これに対して本発表では、こうした状況の中で聖地巡礼が新たな宗教的共同性が結ばれる舞台のひとつとなっており、教会の外において宗教性の多層化がみられることを指摘する。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は博士論文公開審査会を兼ねて行います。

  • [日時]:2012年7月17日(火)午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [講師]:碧海寿広(宗教情報リサーチセンター研究員)
  • [題名]:「近代日本における仏教の変容に関する研究」
  • [コメンテイター]:
    • 宮家 準(慶應義塾大学名誉教授)
    • 宮坂敬造(慶應義塾大学文学部教授)
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)
  • [講師紹介]:1981年、東京都生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。財団法人国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員。
  • [主な業績]:
    • 「哲学から体験へ」『宗教研究』364号、2010年。
    • 「近代真宗とキリスト教」『宗教と社会』17号、2011年。
    • 「麻原彰晃の『対機説法』」井上順孝責任編集、宗教情報リサーチセンター編『情報時代のオウム真理教』2011年。
    • 「人格の仏教」『佛教史学研究』54巻2号、2012年。
    • 「震災以後の宗教情報」『現代宗教2012』2012年、秋山書店。
    • 「変わりゆく葬儀・墓」高橋典史他編『宗教と社会のフロンティア』2012年、勁草書房。
  • [要旨]:
        近代日本における仏教の変容、特にそこにおける「近代化」の意味を問い直すことが、博士論文に基づく本発表の目的である。検討事例としては浄土真宗を主に取り上げる。近代の真宗仏教については、これまで、清沢満之の思想と、その弟子たちによる運動である「精神主義」に関する研究が質量ともに圧倒的であり、これについて研究することが「近代真宗」の研究に等しいような風潮が少なからずあった。だが、これは端的に不十分な研究状況である。本発表では、清沢満之とはやや異なるかたちでその近代仏教史上における重要性を指摘されながらも、しかしこれまで研究が皆無に近かった、近角常観という真宗大谷派僧侶の思想・運動の実態と意義を解明し、これに基づき近代真宗、ひいては日本仏教における「近代化」の内実を再検討する。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。

  • [日時]:2012年5月8日(火) 午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [講師]:サランゴワ(薩仁高娃)[慶應義塾大学準訪問研究員]
  • [題名]:「シャマンと守護霊と人々のコミュニケーション―内モンゴル・ホルチン地方の事例から―」
  • [略歴]:
    • 1996年中国・西北民族学院大学モンゴル言語文学学部卒業。
    • 内モンゴル放送局勤務(1996−1999)。
    • 東京学芸大学大学院学校教育研究科修士課程(2002?2005)。
    • 千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程(2005−2008)。
    • 学術博士(2011、千葉大学)。
  • [主要業績]:
    • 「内モンゴル・ホルチン地方の霊魂観と悪霊について」『比較民俗研究』26号、2011年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方の成巫過程―守護霊の憑依、「口を開く」について」『説話・伝承学』第19号、2011年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方のブォ(シャマン)の服について」『ユーラシア言語文化論集』13号、2011年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方のシャマン帽子」『ユーラシア言語文化論集』12号、2010年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマンの太鼓」『ユーラシア言語文化論集』11号、2009年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマンの銅鏡に関する考察」『千葉大学 人文社会科学研究』18号、2009年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマニズムのロス信仰に関する考察」『ユーラシア言語文化論集』10号、2008年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるテングリ・タヒホ(祭天)儀礼に関する考察」『ユーラシア言語文化論集』9号、2007年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマニズムの降神巫儀(事例研究)千葉大学研究プロジェクト」『ユーラシアにおける精神文化の研究』2007年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマニズムの事例研究―成巫過程の事例―」『千葉大学 人文社会科学研究』14号、2007年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマニズムに関する研究――復興について」『千葉大学 社会文化科学研究』12号、2006年。
    • 「内モンゴル・ホルチン地方におけるシャマニズムに関する研究――変容について」『千葉大学 人文社会科学研究』13号、2006年など。
  • [要旨]:
        内モンゴル東部に位置するホルチン地方では、1980 年代にシャマニズムが再活性化の兆しを見せ、1990 年代に入ると次第に台頭し、2000 年以降、特に近年はより活性化している。その特徴は主に、@新米シャマンの増加。特に女性シャマンが増加。Aシャマンの治療を求めるクライアントの増加。B供犠祭祀儀礼の増加。Cシャマンの守護霊の多様化などがあげられる。シャマンをシャマンたらしめているのは守護霊である。守護霊はシャマンを通じて、特にトランス状態において自分の存在と霊力を証明し、人々とコミュニケーションを行い、信仰心を植え付けていく。ホルチン地方において、巫病者の守護霊が口を開くことは非常に重視される。それは、巫病者がそれまでの苦痛から解放されるかどうかにかかわっている。つまり、巫病者が師匠シャマンの指導の下で守護霊を招き、トランス状態になり、守護霊の生前、死後の情報を伺い、守護霊がそれに返答することを言う。守護霊は怖くて優しき、親しき存在である。今回は、主に、守護霊降臨の現場において、師匠シャマンと弟子の守護霊、守護霊と会衆のコミュニケーションの有りようを取り上げ、いかに互いに影響しあい、また、人々の生き方に影響しているかを検討する。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。

  • [日時]:2012年2月6日(月) 午後3時〜5時
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階312番教室
  • 【修士論文発表会】

  • 辻 陽佑
       「物語の場としてのウェブ小説―インターネットにおける絆と文学の生成―」
  • 蛇沼卓矢
       「日本における外来祝祭イベントの変容と展開―アイルランドの聖パトリックスディの受容を事例に―」
  • 当日、午後6時過ぎから慰労会を行いたいと思います。奮ってご参加ください。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。

  • [日時]:2012年1月11日(水) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [講師]:本谷裕子(慶應義塾大学法学部准教授)
  • [題名]:「織りと装いの織り成す回復能力(レジリアンス)―グアテマラ高地マヤ女性の事例より」
  • [略歴]:
    • 1996年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2004年日本女子大学大学院人間生活学研究科博士課程後期退学(単位取得)。
    • 2006年より現職。
  • [主要業績]:
    • “Identity and political consciousness of Mayan indigenous Women in Guatemala: A comparison of analysis of a questionnaire and ethnographical data from the Nahuala village”, Civic Identities in Latin America? (‘Series 21COE-CCC Dynamics of Civil Society in Multicultural World 44’), Keio University Press, pp.43-78, 2008.
    • 「グアテマラ・マヤ系先住民の政治意識と政治参加に関する一考察―ナワラ村の事例をもとに」慶應義塾大学法学部編『慶應の教養学―慶應義塾創立150年記念法学部論文集』慶應義塾大学出版会、2008.
    • 「グアテマラに生きる人々、グアテマラに通う私―『村の崩壊』という現実の中で」清水透・横山和加子・大久保教宏編『ラテンアメリカ 出会いのかたち』慶應義塾大学出版会、2010.
    • 「グアテマラ高地における『現代マヤ』イメージの生成とその変容に関する動態的研究―女性の『織り』と『装い』が織り成すマヤ言説を視座に」吉田栄一編『日常的実践におけるマヤ言説の再領土化に関する研究』(平成19年度〜平成21年度文部科学省研究費・基盤研究(B)(1))東北大学大学院国際文化研究所、2011.http://www.intcul.tohoku.ac.jp/syoshida/maya/image/21kaken-honya.pdf
  • [要旨]:
        本発表は、グアテマラ中部高地に位置する二つのマヤ先住民村落の事例から、女性用の衣ウイピルの変遷を19世紀末から現代へと辿る通時的検証の成果と民族誌資料とを有機的に連関させ、マヤ女性の織りと装いのメカニズムを解き明かす。そして、そのいとなみが自然災害や急速な近代化、36年に及ぶ内戦、外部社会との政治的駆け引きによって液状化を起こす人々の紐帯を?ぎ止め、再構築し、強化してきたレジリアンス(回復能力)であることを実証する。以上を踏まえ、織りと装いが織り成すレジリアンスとは、棒の織機の使用にマヤ文明の時代と現代とを?ぐ文化的連続性を内包しつつも、そこから生まれる織布や衣は時代ごとの改編を加えながら独自の進化を遂げると共に、今後も女性の手で様々に育まれゆく可能性を秘めた、平和と共生の集合表象であると結論づける。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2011年12月14日(水) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [講師]:禪野美帆(関西学院大学商学部准教授)
  • [題名]:「高級住宅地となったメキシコ市内旧先住民村落の『先住民』」
  • [略歴]:
    • 1993年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 1999年東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程退学(単位取得)。
    • 2002年12月博士学位取得(文化人類学:東京外国語大学)。
    • 2003-2006年慶應義塾大学文学部助教授(有期)を経て、現職。
  • [主な業績]:
    • 『メキシコ、先住民共同体と都市 ?都市移住者を取り込んだ「伝統的」組織の変容?』慶應義塾大学出版会、2006年。
    • "El sistema de cargos como mecanismo para mejorar la vida rural en la sociedad urbanizada" en Ciudadanias diferenciadas en un estado multicultural: los usos y costumbres en Oaxaca, (Coord.)Hernandez, Jorge, Siglo XXI, Mexico, D.F. 2007。
    • 「メキシコにおける『先住民』の定義とメキシコ市内旧先住民村落の『地元民』」『史林』94巻1号, 史学研究会、2011年。
  • [要旨]:
        メキシコの首都メキシコ市には、二種の「先住民」が存在する。1)外部から流入した先住民と、2)都市の拡大や行政の変化にともなって、その内部に取り込まれた旧先住民村落の居住者である。報告者は前者についての調査結果を博士論文としてまとめた後、2002年より後者に焦点を当てている。今回の発表では、多数存在するメキシコ市内旧先住民村落のひとつを取り上げ、「地元民」を名乗る人々の社会組織や儀礼について報告する。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2011年11月29日(火) 午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎525-A教室
  • [講師]:田森雅一(国立民族学博物館外来研究員・東洋英和女学院大学非常勤講師)
  • [題名]:「「ジプシー」のインド起源説再考−南アジア北西部の音楽職能集団との関係を中心に」
  • [略歴]:
    • 1997年 埼玉大学大学院文化科学研究科修士課程修了。
    • 2005年 東京大学大学院総合文化研究科後期博士課程満期退学(学術博士)。
  • [主な業績]:
    • 「都市ヒンドゥー命名儀礼における主体構築と命名慣習の変容」『民族學研究』63(3):302-325,1998。
    • 「日本におけるラーマーヤナの受容と変容」金子量重・坂田貞二・鈴木正崇(編)『ラーマーヤナの宇宙:伝承と民族造形』,198-220頁,春秋社,1998。
    • 「カーストからガラーナーへ:近代・北インド古典音楽における社会音楽的アイデンティティの変容」『超域文化科学紀要』5:152-167, 東京大学(駒場),2000。
    • 「近代北インドにおける音楽財産の伝承形態と社会関係の変化―サロード・ガラーナーを事例として―」『国立民族学博物館研究報告』28(3):377-418,2004。
    • “The Transformation of Sarod Ghar?n?: Transmitting Musical Property in Hindustani Music.”In Music and Society in South Asia: Perspectives from Japan (Senri Ethnological Studies71), Yoshitaka Terada(ed.), pp.169-202, Osaka: National Museum of Ethnology, 2008。
    • 「近代北インドにおける社会音楽的アイデンティティの構築―英領インド帝国期の“カースト統計と“ナウチ関連問題”を中心に―」『国立民族学博物館研究報告』35(4):583-615,2011。
  • [要旨]:
        主としてヨーロッパに暮らし、「ジプシーGypsies」という名付けの元に誤った民族的・歴史的認識から差別と迫害を受けてきた人々がいる。今日、彼らはそのような他称としての「ジプシー」ではなく、ロマニRomaniなどを自称している。一方、ジプシーgypsiesはそのような個別性から転じて、異邦人や放浪生活を送る人々の非特定的な総称として用いられることも少なくない。本発表では、ヨーロッパにおいて「ジプシー」と呼ばれてきたロマニの人々のインド起源説と、ジプシーあるいはジプシー的集団として表象されてきた南西アジアの音楽職能集団との接点、およびジプシーと結びつけられる音楽芸能者のカテゴリー化の問題について探求しようとする民族学的試みである。より具体的には、「ジプシー」の起源との関連で言及されてきたドム、ルーリー、ゾットなどの集団カテゴリーと、ジプシーとして表象されてきた南アジア北西部および西アジア東部のドーム、ダーリー、ジャートなどの音楽職能集団の社会的位置づけと諸特性に注目する。そして、それらの人々の差異と接点について比較検討する一方、それらの集団が19世紀から20世紀に書かれた民族誌のなかで「ジプシー」の起源としていかに記述され想像されてきたのかを考察する。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2011年6月28日(火) 午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [講師]:河合 洋尚(中国・中山大学助理研究員)
  • [題名]:「中国広州市のコミュニティ(社区)における都市/村落景観の分化と再生産」
  • [略歴]:
    • 2003年東京都立大学社会科学研究科社会人類学専攻修士課程修了、
    • 2009年東京都立大学社会科学研究科社会人類学専攻博士課程修了。
    • 2009年博士(社会人類学)学位取得(東京都立大学)。
    • 主な職歴として、中国・嘉応大学客家研究院専任講師(2008‐2010)、
    • 中国・中山大学社会学‐人類学学院助理研究員[講師相当](2010‐)、
    • 中国・嘉応大学客家研究院客員准教授(2010‐)。
  • [主要業績]:
    • 「中国広州市における「私?局」ブームの一考察――本地人と客家人によるサウンドスケープの再生」、『民俗文化研究』9号、白峰社、2008年。
    • 「相律する景観――中国広州市の都市景観再生をめぐる人類学的研究」、博士論文(東京都立大学)、2009年。
    • 「都市景観の再生計画と住民の選択的参与――広州市の下町の事例から」小長谷有紀・川口幸大・長沼さやか(編)『中国における社会主義的近代――宗教・消費・エスニシティ』勉誠出版、2010年。
    • 「コミュニティ」、綾部真雄(編)『私と世界――6つの視点と12のテーマ』メディア総合研究所,2011年。
  • [要旨]:
        「都市」は中国の人類学的研究で最も注目されてきたテーマの一つである。特に1990年代にはアメリカの人類学者であるグルディンと中山大学人類学部が中国都市をめぐる共同研究をおこない、現代中国では都市‐村落を明確に区分することは困難であるとする結論を導きだした。こうした事態は広州や香港を初めとする珠江デルタ諸地域では顕著であるものの、他方で注目に値するのは、現地には都市/村落、都市民/村民を明確に区別する言説が確かに存在していることである。本発表では、広州市のあるコミュニティ(社区)を事例とし、こうした都市/村落、都市民/村民を区分する言説がいかなる社会的条件において維持されているのかを考察する。そのうえで、都市/村落、都市民/村民を区別する見解が、住民の社会関係や文化的活動を規制し、さらには都市らしい/村落らしい景観を再生産させる原動力になっている側面を指摘する。近年、欧米の都市人類学では、「空間」と「場所」の概念から都市を解読するパラダイムに移行しているが、この議論は、都市/村落そのものの区分を等閑視してきた。それゆえ、地域社会のコンテクストにおいて都市と村落がいかに区分され、さらに現実の景観を生み出すかについての議論は、これまで注目を集めてこなかった。こうした現状を鑑みて、本発表は、広州市の事例を通して都市人類学の議論を再検討し、それにより新たな研究視角を提示することを目的としたい。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2011年6月7日(火) 午後6時15分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [講師]:小西 公大(東京外国語大学現代インド研究センター研究員)
  • [題名]:「我々はジプシーではない―タール砂漠における芸能集団の<エスノスケープ>の諸相」
  • [略歴]:
    • 2004年ジャワーハルラール・ネルー大学(インド)留学。
    • 2009年東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了(社会人類学博士)。
    • 日本学術振興会特別研究員PD(東京大学東洋文化研究所)を経て、2011年4月より現職。
  • [主要業績]:
    • 「『トライブ』と社会関係―女神神話と民俗概念『キスビー』をめぐって」『社会人類学年報』33号(2007).
    • 「神と人/人と人を結びつけるもの―タール沙漠の諸芸能集団をめぐって」鈴木正崇(編)『神話と芸能のインド―神々を演じる人々』山川出版社(2009) .
    • 「伝承と社会関係―インド・タール沙漠における女神の『物語』とその偏差をめぐって」『現代民俗学研究』Vol.2(2010).
    • 「トライブ」田中雅一・田辺明生(編)『南アジア社会を学ぶ人のために』所収、世界思想社(2010)など。
  • [要旨]:特に1990年の経済自由化以降、インドでは急激な社会変容が起きている。発表者の調査地であるタール砂漠エリアでも、支配カースト(ラージプート)を中心とする儀礼的関係や空間認識を基盤とした、比較的安定した既存の社会関係が崩壊しつつある。人々は新たな生計戦略を練り、新旧の社会関係資本を駆使しながら、広範にわたって移動をし始めている。こうした移動がもたらした帰結として、断片化され、再編されつづける人々が、自らの集団の在り方を再帰的に模索し、提示するようになったということがある。また、急激な同エリアの観光化や外部アクター(旅行者、観光関連事業、芸能メディアなど)の流入により、調査地の人々は絶えず他者からのまなざしを浴びるようにもなった。本発表では、これらの変化の諸相の中でおこる社会の再編成の動態を明らかにするとともに、外部アクターとの絶え間ない交渉(表象の相克)の中で立ち現われてくる、空間に規定されない自らの集団意識の可変的光景を「エスノスケープ」という概念で定位しつつ、その様態を提示しようと試みる。具体的には、ムスリム芸能集団マーンガニヤール社会に焦点を当て、主として彼らの存在を巡る多様な表象やパッケージ化の経緯を、外部の諸媒介者の実践を基に提示しつつ、それに対する人々の対応・交渉のあり方、および集団意識への影響を明らかにする。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。

  • [日時]:2011年2月2日(水)午後4時-6時
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎5階・358番教室
  • [発表者・題名]:
    • 大坪秀嵩「都市民俗学の視点からみる地域社会 ―東京都文京区根津の事例―」
    • 三浦悠太「遊びの社会学的考察―デジタルゲームを中心とした展開ー」
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
    今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2010年12月14日(火)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [題名]:「韓国における戦死者儀礼の慰霊構造―朝鮮戦争と済州4・3事件を事例に―」
  • [講師]:池 映任(Chi Youngim、文化人類学・民俗学専攻)[東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター研究員]
  • [講師略歴]:
    • 2000年東京学芸大学大学院社会科教育専攻修士課程修了。
    • 2004年広島大学大学院国際協力研究科博士後期課程修了(学術博士)。
    • 2007年9月東京大学日本学術振興財団外国人特別研究員(2010年3月まで)。
    • 2010年4月東京大学大学院人文社会系研究科次世代人文学開発センター研究員(現在に至る)。
  • [主な業績]:
    • 主な日本語論文に、「韓国における『国立墓地』の形成―安葬対象者を中心として―」『アジア社会文化研究』第3号、pp.47-61、2002年。
    • 「韓国国立墓地における戦死者祭祀に関する一考察―「墓」を媒介とした国家の儀礼と遺族の儀礼―」『アジア社会文化研究』第5号、pp.97-123、2004年。
    • 「済州4・3関連'国家有功者'慰霊儀礼の変化とその意味」『季刊日本思想史』71、ペリカン社、pp.26-44、2007年。
    • 「日本の戦死者祭祀における遺骨の行方」『交渉する東アジア―近代から現代まで―』風響社、2010年
    • 「朝鮮戦争の記憶と戦死者儀礼」『戦争と戦没者をめぐる死生学』東京大学大学院人文社会系研究科グロバールCOE「死生学の展開と組織化」ワークショップ報告論集、2010年9月など。
    • 主な韓国語論文に、「」(「顕忠日の創出過程―殉国先烈と戦没将兵を中心に))『比較民俗学』第25号、pp.591-611、2003年。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

    下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
    今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2010年4月27日(火)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-B教室
  • [題名]:「開発の現場から見つめる貧困・近代化・グローバリゼーション」
  • [講師]:田村岳男(東北大学‐RITM新興・再興感染症共同研究センター、プロジェクト・コーディネーター、在フィリピン)
  • [講師紹介]:山形県生。慶應義塾大学文学部社会学専攻卒業。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科都市建築デザインコース修了。一般企業、建築・都市計画事務所で働きながら、障害者対策、現代美術、ダンスの活動を続ける。その後、貧困とHIV/AIDS患者の現場であるアフリカへと赴くためJOCVエイズ対策に参加。タイ王国マヒドン大学公衆衛生大学院にてM.PH(公衆衛生学修士)取得。以後、ケニアのスラム、タイ・ミャンマー国境、東ティモール、ミャンマーのサイクロン被災地、南部スーダンでの平和構築など途上国での村落に住み込んでの貧困対策、平和構築、保健等のNGO活動に従事。
  • [内容紹介]:「ひとりひとりが世界を変えようとして身を削っている団体があったら、規模は小さくてもその力を侮ってはいけない。 そう、彼らこそが、私たちの世界を変えてきたのです」(国境を越えた医師Paul )。現場にいて、そんな現地の人々と少なからず出会い、「オレはちっぽけな…一匹の人間だ。せいぜい小さな家族を守る程度」(岩明均『寄生獣』)と思う。 しかし、そんな身近で守れるひとへの愛や他者への献身が、貧困や被災地やエイズの現場でどれだけ大切か、肌身で感じてきた七年間を現地で送ってきた。貧困と死や矛盾と隣り合わせの発展途上国の現場での日々を振り返り、近代化、貧困、グローバリゼーションの意味を真剣に問い直して、自分の目と耳、頭で考える。新たな考えを紡ぐ地平を模索する。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

  下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。

  • [日時]:2010年2月8日(月)午後3時30分〜6時
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎4階348番教室
  • *2009年度修士論文発表会(発表40分・質疑10分)
  • [発表1]:
    • 稲森 真希子
    • 「在日フィリピン人の宗教と生活―エル・シャダイ日本支部を事例として―」
  • [発表2]:
    • 坪内 俊行
    • 「情報化時代における墓と葬送の変化」
  • [発表3]:
    • 下田 健太郎
    • 「水俣湾埋立地の景観史―語られる歴史と物質文化研究の接合を通して―」
  • 終了後、慰労会を行なう予定です。奮ってご参加下さい。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

  下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
  今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2009年7月7日(火)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-A教室
  • [講師]:梅屋 潔(東北学院大学教養学部准教授)
  • [題名]:「政治批評としての踊りと音楽―ウガンダ東部アドラ民族の事例」
  • [要旨]:
      ウガンダ東部を中心にすむアドラ民族は、歌と踊りを盛んに行うことで知られている。葬送儀礼の挽歌、雨乞い、呪詛、そして週末の宴会などの席でロング・ドラム(fumbo)、弦楽器(tongol)、板と撥による打楽器(teke)といった楽器の演奏にあわせて歌い踊る。とりわけ宴会で即興的に歌われるものの中には、実際の時事を扱った歌詞も多い。本報告では、その中から1960年代から1970年代頃の出来事、特にアミン政権(1971-1979)を中心として歌ったものをとりあげ、歌詞の背景にある史実と照らし合わせて、歌詞に表れた当該地域での歴史解釈の独自性を分析する。その分析を通して、ここ四半世紀問われてきたポストコロニアル・エリートとそれにまつわる妖術の噂との関係が、従来考えられているほど単純には捉ええないことを確認したい。
  • [講師略歴]:
    • 1993年慶應義塾大学文学部卒業。
    • 1995年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2002年一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。
    • 1999年JICA国際協力事業団長期派遣専門家。
    • 1999年ウガンダ国立マケレレ大学社会科学部客員研究員。
    • 2005年東北学院大学教養学部助教授(2007年より准教授)。
    • 2007年同大学院人間情報学研究科准教授。
  • [主な業績]:
    • 「グローバル化と他者」奥野克己・花渕馨也編『文化人類学のレッスン―フィールドからの出発−』学陽書房、2005年。
    • 「酒に憑かれた男たち―ウガンダ・パドラにおける『問題飲酒』と妖術の民族誌―」『人間情報学研究』第12巻、東北学院大学人間情報学研究所、2007年。
    • 「アチョワ事件簿―あるいは『テソ民族誌』異聞―」『アリーナ』中部大学国際人間学研究所、2007年。
    • 「ウガンダ・パドラにおける『災因論』―jwogi、tipo、ayira、lamの観念を中心として―」『人間情報学研究』第13巻、東北学院大学人間情報学研究所、2008年。
    • 「ウガンダ・パドラにおける『災因論』―現地語(Dhopadhola)資料対訳編―」『人間情報学研究』第14巻、東北学院大学人間情報学研究所、2009年。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

  下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催します。万障お繰り合わせの上、御参集下さいますようお願い申し上げます。
  今回は大学院社会学研究科に提出された博士学位請求論文の公開審査を兼ねております。

  • [日時]:2009年6月24日(水)午後4時20分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎346教室
  • [題名]:「台湾漢人社会のキリスト教に関する宗教人類学的研究―真耶蘇教会を中心に」
  • [講師]:藤野陽平(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー)
  • [コメンテイター]:
    • 宮坂敬造(慶應義塾大学教授)
    • 野村伸一(慶應義塾大学教授)
  • [講師略歴]:
    • 2001年3月 慶應義塾大学文学部人間関係学科卒業。
    • 2003年3月 慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2006年3月 慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。
    • 2005年5月〜2007年5月 台湾中央研究院民族学研究所訪問学員。
    • 2007年4月 国際宗教研究所・宗教情報リサーチセンター研究員。
    • 2008年4月 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニア・フェロー。
    • 2008年10月 サイバー大学世界遺産学部メンター。
  • [主な業績]:
    • 「癒しの民俗宗教としての台湾キリスト教 ―真耶蘇教会を事例として―」『日本台湾学会報』第7号、2005.
    • 「病いの災因論から健康の福因論へ ―スピリチュアリティからみる民俗的健康観―」『人間と社会の探究』第60号、2005.
    • 「台湾のキリスト教にみるスピリットとスピリチュアリティ」『アジア遊学』第84号、勉誠出版、2006.
    • 「台湾のキリスト教の奉献行為とその構造 ―真耶蘇教会を事例として」『中国東南部における宗教の市場経済化に関する調査研究』(科研費報告書)2007.
    • 「主流派プロテスタント教会におけるスピリチュアリティ ―スピリットとスピリチュアリティの間で―」『次世代人文社会研究』第4号、2008.
    • 「台湾キリスト教の歴史的展開 ―プロテスタント教会を中心に―」『哲学』第119集、2008.
    • 「台湾のキリスト教における民俗的健康観 ―生活者の視点からの健康研究に向けて―」『生活学論叢』Vol.13(日本生活学会)2008.
    • 「関於宗教與高齢社会的一考察:以基督教的老人団契為例」『第二屆南瀛研究国際学術研討会論文稿』南瀛研究国際学術研討会(中文)、2008.
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。
今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2009年6月23日(火)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)西校舎523-A教室
  • [題名]:「神々を体現する少女たち―バリにおけるサンヒャン・ドゥダリ儀礼」
  • [講師]:岩部俊美(洗足池心理研究室主宰)
  • [講師略歴]:
    • 1999年〜2005年 お茶の水女子大学発達臨床相談室 心理相談員
    • 2002年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科(人間発達学専攻)満期退学
    • 2005年〜フィスメック メンタルヘルス総合研究室 臨床心理士
    • 2006年〜2009年 順天堂東京江東高齢者医療センター 臨床心理士
    • 2008年〜洗足池心理研究室主宰
  • [主な業績]:
    • 「青年の愛着と対人関係」『臨床教育心理学研究』20巻1号、1994年。
    • 『幼児における負の感情への対処方略関連要因』(お茶の水女子大学大学院修士論文)1996年。
    • 「バリにおける伝統的治療者」『お茶の水女子大学発達臨床相談室紀要』5 号、2003年。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り、慶應義塾大学人類学研究会を開催致します。万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は荒井氏が慶應義塾大学大学院社会学研究科に提出した博士学位請求論文の公開審査を兼ねて行います。

  • [日時]:2009年1月14日(水)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [講師]:荒井芳廣(大妻女子大学人間関係学部教授)
  • [題名]:「ブラジル北東部文化の創造と再創造 ―G・フレイレとA・スアッスーナを中心に―」
  • [コメンテイター]:
    • 清水透(慶應義塾大学経済学部教授)
    • 宮坂敬造(慶應義塾大学文学部教授)
    • 宮家準(慶應義塾大学名誉教授)
  • [履歴]:
    • 1979年慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。
    • 幾徳工業大学常勤講師(1979〜1983)、同助教授(1983〜1988)。
    • 神奈川工科大学助教授(1988〜1995。大学名称変更による)。
    • 同教授(1995〜2000)。
    • 2000年4月より現職。
    • 立教大学、日本女子大学、横浜市立大学、慶應義塾大学、東京大学、熊本大学、東京外国語大学などで非常勤講師を務める。
    • 1974年ハイチにて調査(〜1975)。
    • 1978年ブラジルにて調査。これ以後両国での調査を数度にわたって行い、現在も継続中。
    • ペルー・ヴェネズエラ・仏領ギアナ・メキシコ・ポルトガル・フランス・アメリカでも調査に従事する。
  • [主な業績]:
    • 主な著書
      • 『ハイチ文化論考』小林出版、2000。
    • 主な論文
      • 「憑依宗教における伝統と現代:アフロ・アメリカン宗教の一断面」『現代宗教への視角』、雄山閣、1978。
      • 「民衆的小冊子におけるメシアニズム:ブラジル北東部における宗教的イデオロギー」中牧弘允編『神々の相克』新泉社、1982。
      • 「民衆暦と日常生活の生成」『宗教:その日常性と非日常性』雄山閣、1982。
      • 「聖人候補者ホセ・グレゴリオ:ヴェネズエラ宗教の社会的背景」吉田禎吾・宮家準編『コスモスと社会:宗教人類学の諸相』慶應通信、1988。
      • 「インディオ問題とキリスト教伝道の現代的課題」『宗教集団間の協調と葛藤』佼成出版社、1989。
      • 「農民たちの世界:ハイチ農民の民俗とエリートの農民小説」石塚道子編『カリブ海世界』世界思想社、1991。
      • 「レシーフェのカルナバル」「トランスの意味づけの相対性」中牧弘允編『陶酔する社会:中南米の宗教』平凡社、1992。
      • 「『アメリカ大陸における日本人研究』その研究の地平」柳田利夫編『アメリカの日本人:都市・社会・生活』同文館出版、1994。
      • 「『教会の扉』の記号学」G・アンドラーデ、中牧弘允編『ラテン・アメリカの宗教と社会』新評論、1994。
      • 「ペルー日系人における日本文化の連続と非連続:宗教的実践を手がかりに」柳田利夫編『ペルーの日系人―形成と変容』明石書店、1997。
      • 「熱帯ベルエポック期リオ・デ・ジャネイロにおける呪術師たち―ジョアン・ド・リオの『リオの宗教』についてのノート」宮家準編『民俗宗教の地平』春秋社、1999。
      • 「アマゾンに生きる解放の神学者/詩人、ペドロ・カサルダーリガ」『人間関係学研究』(大妻女子大学人間関係学部紀要)6号、2005。
      • 「移民と宗教」『人間関係学研究』(大妻女子大学人間関係学部紀要)7号、2007。
      • 「中南米各地の食文化―ハイチ」山本紀夫編『世界の食文化―中南米』農文協、2007。
      • 「初心者のためのクレオール語教科書を読む―1970年代にハイチと出会った者の視点から」『ピジンとクレオールの世界:オセアニアとカリブの言語・文化』神戸大学異文化研究交流センター、2008。
      • 「ピシンギーニャ:20世紀初頭のリオ・デ・ジャネイロで黒人大衆音楽家であること」『環大西洋地域における個体形成』平凡社、2009。
      • 「リーダーズ・ダイジェストと日用品―『ブラジルにおけるアメリカ的生活様式の導入』再考」加藤隆浩編『ラテンアメリカの大衆文化』行路社、2009、など。
    • 主な翻訳
      • 『哲学理論と社会学的分析』(D・エメット、A・マッキンタイヤー編、松井清と共訳)、弘文堂、1976。
      • 『ゴーストダンス』(J・ムーニー著)紀伊国屋書店、1989。
      • 『ブラジル民衆本の世界』(ジョセフ・M・ルイテン著、中牧弘允ほかと共訳)お茶の水書房、1990、など。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り、慶應義塾大学人類学研究会を開催致します。万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2009年1月7日(水)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [話者]:久保田滋子(一橋大学COEプログラム「ヨーロッパの革新的研究」フェロー)
  • [題名]:「ヨーロッパにおけるチベット仏教の展開と『成功した難民』 ―"The Dalai Lama in Hamburg 2007"とスイスのチベット仏教僧院を事例として」
  • [経歴]:
    • 1997年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2000年一橋大学大学院社会学研究科地球社会研究専攻修士課程修了。
    • 2000年4月より一橋大学大学院社会学研究科博士課程。
    • 2002年-2005年スイスでフィールドワーク。
    • 2006年から現職。
    • 2008年10月からフライブルク大学・アーノルド・ベルクシュトレッサー・インスティテュート客員研究員(ドイツ)。
  • [業績]:
    • 主な論文
      • "Somewhere between Success and Neglect"『COE 「ヨーロッパの革新的研究」ディスカッション・ペーパー』no.3、2005。
      • 「ヨーロッパにおける仏教の諸相』 ―チベット仏教を事例として」『「ヨーロッパの革新的研究」ディスカッション・ペーパー』no.24 2006。
      • 「宗教多元主義と移民文化の『宗教』化 ―ヨーロッパにおける多文化主義のもうひとつの側面」『COE「ヨーロッパの革新的研究」ディスカッション・ペーパー』no.30、2007。
      • 「非暴力・幸福・健康 ―"The Dalai Lama in Hamburg 2007"に見る現代のチベットイメージ」『COE「ヨーロッパの革新的研究」ディスカッション・ペーパー』no.43 2008。
      • "Fostering a Religion"Kulturwissenshaft Interdisziplinar ―Schriftreihe des Zentrum fur Angewandte Kulturwissenschaft und Studium Generale:NOMOS Verlag、2009.
    • 翻訳
      • ダニエル、バランタイン「『信仰』の確立と集合的暴力」加藤哲郎・渡辺雅男編 『20世紀の夢と現実:戦争・文明・福祉』彩流社2002。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り、慶應義塾大学人類学研究会を開催致します。万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2008年12月10日(水)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [話者]:根川幸男(ブラジリア大学外国語・翻訳学部助教授、在ブラジル)
  • [題名]:「ブラジルにおける『日本文化』『中国文化』の表象 ―サンパウロ東洋街における新伝統行事を中心に―」
  • [経歴]:
    • 1990年同志社大学大学院文学研究科修了。
    • サンパウロ人文科学研究所客員研究員(1996年〜1998年)、サンパウロ大学東洋言語学科非常勤講師(1998年〜2001年)。
    • 2001年サンパウロ大学哲学・文学・人間科学部大学院修士課程修了。
    • 2002年6月より現職、現在に至る。
  • [業績]:
    • 共著に『ニッポンの評判 ―世界17カ国最新レポート―』新潮社, 2008.
    • “Um Comerciante Japones: Historia de Vida no Bairro Oriental de Sao Paulo”. Estudos Japoneses vol. 21. Sao Paulo: FFLCH/USP, 2001.
    • 「日伯比較文化史の可能性 ―サンパウロ東洋街における新伝統行事の創出―」In. Anais doV Congresso Internacional de Estudos Japoneses no Brasil.Brasilia: UnB, 2005.
    • 「サンパウロ市リベルダーデ地区における戦前・戦中期の日系教育機関」『龍谷大学経済学論集 ―中村尚司教授退官記念号』龍谷大学経済学会, 2008.
    • 「ブラジルにおけるエスニック日系新伝統行事の創出 ―七夕祭りの再創と展開を中心に―」『移民研究年報』第14号, 2008.
    • “O Japao no Brasil”. In. Humanidades No.54. Brasilia: UnB, 2008.
    • 「祝祭空間としてのサンパウロ東洋街」『地理』53巻10号, 2008.などがある。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り、慶應義塾大学人類学研究会を開催致します。万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2008年12月3日(水)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [話者]:鈴木晋介(国立民族学博物館外来研究員)
  • [題名]:「スリランカのエステート・タミルをめぐる民族論的状況 ―『名』にまつわる微細な係争を焦点として」
  • [経歴]:
    • 1995年慶應義塾大学経済学部卒業。
    • 1998年筑波大学大学院修士課程地域研究研究科修了。
    • 2004年筑波大学大学院博士課程歴史・人類学研究科修了。
    • International Centre for Ethnic Studies (スリランカ・キャンディ市)にて現地調査に従事(1996−97)。
    • 文部省アジア諸国等派遣留学生としてコロンボ大学に留学(1999−2001)。
    • 日本学術振興会特別研究員(DC2・PD)。
    • 筑波大学医療技術短期大学部、国立栃木病院附属看護学校などで非常勤講師、日本女子大学人間社会学部で非常勤助手を務める。
    • 2008年5月から現職。
  • [業績]:
    • 「スリランカ・サルボダヤ運動における『開発』と『伝統』 ―現場から『開発の時代』を捉え直すための予備的考察」『族』30号、筑波大学、1999.
    • 「『インド・タミル』とシンハラ村落住人の日常生活に結ばれる関係性 ―スリランカの『民族対立』を微視的水準において/から分析するための視角」『族』33号、筑波大学、2003.
    • 「女神の霊媒の決定 ―スリランカ・プランテーションにおけるヒンドゥー例祭の分析」『史境』46号、歴史人類学会、2003.
    • 「スリランカにおけるインド・タミルという『民族』 ―その『想像の仕方』に関する一考察」『筑波大学地域研究』22号、筑波大学、2004.
    • 「プランテーションの『長屋』におけるタミル成女儀礼の実践 ―『女性の花婿(the female bridegroom)』を焦点として」『族』36号、筑波大学、2005.
    • 「内発的発展論とスリランカのサルボダヤ運動」高梨和紘編『開発経済学 ―貧困削減から持続的発展へ』慶應義塾大学出版会、2005.
    • 「聖なる泉のほとり ―スリランカ・エステートにおける女神崇拝の変容」『アジア遊学89』(宗教を生きる東南アジア)勉誠出版、2006.などがある。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り、慶應義塾大学人類学研究会を開催致します。万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。

  • [日時]:2008年10月22日(水)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [演者]:宮坂 清(高崎病院附属看護学校非常勤講師)
  • [題名]:「病いの構築に関する医療人類学的考察 ―北インド、ラダック地方における巫者を事例として―」
  • [コメンテーター]:
    • 宮坂敬造(慶應義塾大学文学部教授)
    • 野村伸一(慶應義塾大学文学部教授)
  • [履歴]:
    • 1994年3月慶應義塾大学文学部史学科卒業。
    • 2001年3月慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程 修了。
    • 2005年3月同後期博士課程 満期単位取得退学。
    • 財団法人国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員(2005年4月〜現在)。
    • 独立行政法人国立病院機構高崎病院附属看護学校非常勤講師(2006年4月〜現在)。
  • [業績]:
    • 「ラダックにおけるルー信仰と病い」『人間と社会の探求 ―慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要―』第64号, 2007年。
    • 「精霊の入る口 ―ラダックの巫者儀礼にみる憑依と吸い出し―」『アジア遊学』84号, 2006年2月, 勉誠出版。
    • 「ラダックの巫者にみる巫病の構築過程」『トランスパーソナル心理学/精神医学』vol.6, 2005年12月。
    • 「病いの表情としての異物 ―ラダック地方の異物の吸い出し治療―」『人間と社会の探求 ―慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第57号,2004年6月。
  • [備考]:今回は、慶應義塾大学大学院社会学研究科に提出された博士学位請求論文の公開審査をかねております。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り、慶應義塾大学人類学研究会を開催致します。万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。

  • [日時]:2008年9月30日(火)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [講師]:陶 冶(Tao Ye)
  • [題名]:「中国ミャオ族の儀礼と社会の変容―貴州省東南部雷山県の『短裙苗』の事例を中心として―」
  • [コメンテーター]:
    • 曽士才(法政大学教授)
    • 宮坂敬造(慶應義塾大学教授)
  • [履歴]:
    • 1989年中央民族学院民族学系民族学専業学士課程修了。
    • 湖南省常徳市衛生職工中等専業学校教師(1989〜1998)。
    • 2004年埼玉大学大学院文化科学研究科文化環境専攻修士課程修了。
    • 2008年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
  • [主要業績]:
    • 「ミャオ族村落社会における二種類の宗教的職能者―中国貴州省東南部雷山県の事例」『人間と社会の探求 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第59号、2004.
    • 「歴史の中の親族と儀礼―中国貴州省東南部ミャオ族の支系『ガノウ』人の祖先祭祀をめぐって」 『人間と社会の探求 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第62号、2006.
    • 「社会変化の中の中国ミャオ族の占い儀礼―『災因論』的考察を主として」『人間と社会の探求 慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』第66号、2008.
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り中国から二人の人類学者をお招きして研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は、三田哲学会・東アジア研究所との共催です。

  • [日時]:2008年5月24日(土)13:30
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)第1校舎3階132番教室
  • [総合テーマ]:「中国西北部・イスラーム教団研究の現在」
  • [発表1]
    • 講師:馬成俊(青海民族学院民族学研究所教授)
    • 題名:「文泉堂とサラール族―西北イスラーム神秘主義教団の現地調査」
    • 主要業績:
      • 『撒拉族風俗志』中央民族学院出版社、1989.
      • 『中国婚俗文化』遼寧大学出版社、1990.
      • 『青海風俗簡志』(共著)青海人民出版社、1994.
      • 『循化県社会経済可持続発展研究』青海人民出版社、1999.
      • 『神秘的熱貢文化』文化芸術出版社、2003.
      • 『百年撒拉族研究文集』青海人民出版社、2004.
      • 『熱貢芸術』浙江人民出版社、2005.など。
  • [発表2]:
    • 講師:王建新(中山大学人類学系教授)
    • 題名:「霊明堂イスラーム神秘主義教義の文化源流」
    • 主要業績(近年のもの):
      • Uyghur Education and Social Order: The Role of Islamic Leadership in the Turpan Basin. Studia Culturae Islamicae No.76. Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa, Tokyo University of Foreign Studies、2004.
      • 「中国ムスリム女性の民間教育」加藤博編『イスラームの性と文化』東京大学出版会、2005.
      • 「広南ヤオ族の父系親族と村落祭祀―伝統文化による権威構築のメカニズムについて―」『文明21』第17号,2006.
      • 『地域社会与信仰民俗―立足田野的人類学研究』(編著)中山大学出版社、2007.
      • 「宗教文化類型論の可能性―中国民族学・人類学民族研究の理論モデル再考」『超域文化科学紀要』(東京大学駒場)第12期,2007.など。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2007年12月18日(火)午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [講師]:中野麻衣子(松蔭大学講師)
  • [題名]:「豊かさをめぐる競争―バリ島における階層変化と消費モダニズム」
  • [講師略歴]:
    • 1996年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2007年一橋大学大学院社会学研究科総合社会科学研究専攻博士課程単位修得退学。
    • ウダヤナ大学大学院文化研究科留学(1999.1-2001.1)。
    • 日本学術振興会特別研究員(2002.4-2004.3)。
    • 2006年4月より現職。
  • [主な業績]:
    • 「バールとゲンシー:バリにおける資金集め活動と消費モダニズム」『くにたち人類学研究』第2巻、2007年。
    • 「バリ島村落社会における芸能集団の組織化とその実践:アダットとビスニスを中心に」『哲学』第107集、三田哲学会、2002年。など。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会
 下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。 今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2007年6月27日(水) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [発表者]:國弘暁子(神奈川大学COE研究員 [PD])
  • [発表題目]:「インド・グジャラート州に生きるヒジュラの象徴的コミュニティ形成」
  • 【要旨】
     男性として生を受けた現世を放棄し、女性の装いであるサリーを身に纏うインドのヒジュラは、 ヒンドゥー女神の帰依者として、俗世界の人々に乞食(こつじき)を行い生きる人々である。 一般の男性や女性と異なる外観を呈し、しばしば強引な乞食を行うヒジュラは、 人々から不快な存在と見なされ、また嘲笑の対象ともされる。本発表では、 人々から疎まれるヒジュラと生活を共にした参与観察データをもとに、ヒジュラとして生きる者たちの、 コミュニティ形成のあり方について報告する。
  • 【講師略歴】
    • 1999年インド政府給費留学生として、インド、グジャラート・ヴィディヤピット大学大学院社会人類学部修士課程修了。
    • 2000年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程入学。
    • 2001年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)留学。
    • お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士後期課程修了。
    • 2006年4月より神奈川大学21世紀COEプログラム研究員。
  • 【主要業績】
    • 「ヒジュラ―ジェンダーと宗教の境界域」『ジェンダー研究』第8号、お茶の水女子大学ジェンダー研究センター、2005年.
    • 『ヒンドゥー女神帰依者としてのヒジュラの多義性―インド、グジャラートにおけるヒジュラの存立構造に関する文化人類学的考察』(お茶の水女子大学博士論文)、2006年。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
    • TEL:03-5427-1138
    • FAX:03-5427-1578
◇慶應義塾大学人類学研究会
下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、御参集下さい。今回は三田哲学会との共催です。
  • [日時]:2007年5月22日(火) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)第3校舎1階314番教室
  • [発表者]:高橋孝代(国士舘大学講師)
  • [発表題目]:「沖永良部島−『境界性の人類学』の試み」
  • [講師略歴]:
    • 沖永良部島生まれ。鹿児島県立沖永良部高校卒業。
    • 1990年早稲田大学卒業。
    • 1997サンフランシスコ州立大学卒業。
    • 2004年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了。
    • 現在、早稲田大学/琉球・沖縄研究所客員研究員。放送大学・国士舘大学非常勤講師。
  • [主な業績]:
    • 著書:『境界性の人類学−重層する沖永良部島民のアイデンティティ』弘文堂、2006年。
    • 論文:
      • 「琉球民族は存在するか」『琉球弧・重なり合う歴史認識』森話社、2007年。
      • 「沖永良部島の戦後史から現在をみる」『戦後奄美史』南方新社、2005年。
      • 「沖永良部島民のアイデンティティと政治の歴史」『沖縄文化研究』第29号、法政大学沖縄文化研究所、2003年。
      • "Border Identity of Okinoerabu Islanders" Journal of the Graduate School of Asia-Pacific Studies, Waseda University,2002 など。

  • [お問合せ先]:鈴木正崇(慶應義塾大学文学部)
    • TEL:03-5427-1138
    • FAX:03-5427-1578
◇慶應義塾大学人類学研究会

慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。今回は三田哲学会・東アジ ア研究所との共催で行います。万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。

  • [日時]:2006年12月5日(火) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階313番教室
  • [講師]:王 建新(中国広東省・中山大学人類学系教授)
  • [題名]:中国とその周辺社会の父系親族論―人類学研究の更なる可能性をめぐって
  • [趣旨]:
     中国の新疆ウイグル自治区の漢族とウイグル族、寧夏の回族、雲南のヤオ族などの事例研究を取り上げて、父系親族研究の可能性を探る。中国中部ないし東南部の漢族社会における父系親族研究の理論モデルと方法を比較して、中国の西北や西南地域の漢族や少数民族の父系社会の研究に応用する時に生じうる利点と不都合の検討を行う。究極的には、中国の周辺社会における父系親族の人類学研究の方法論的可能性を模索する。
  • [講師略歴]:
    • 1988年〜96年、神奈川大学(研究生)、埼玉大学(修士)、東京大学(博士)などで文化人類学の研究に従事。
    • 1996年〜02年、法政大、武蔵大、東京経済大、学芸大、埼玉大、東京都立大、慶應義塾大、東京家政大などで非常勤講師、立正大非常勤助教授。
    • 2002年〜2004年、中国中山大学人類学系副教授。
    • 2004年〜中国中山大学人類学系教授・民族学教研室主任(現在に至る)。
    • 2006年4〜7月、9〜12月、愛知大学国際中国研究センター訪問教授、東京大学大学院総合文化研究科(文化人類学専攻)客員教授。
  • [最近の主要業績]:
    • 「広南ヤオ族の父系親族と村落祭祀」『文明21』No.17、愛知大学、2006.
    • 「中国ムスリム女性の民間教育」加藤博編『イスラームの性と文化』東京大学出版会、2005.
    • Uyghur Education and Social Order: The Role of Islamic Leadership in the Turpan Basin, 2004.
    • 『イスラム文化研究』第76集、東京外国語大学AA研、2004.
    • 「中国イスラムにおける親族と地域社会」『慶應義塾大学日吉紀要 言語・文化・コミュニケーション』No.32、2004.
    • 「広東回族のイスラム文字文化と寺院教育」町田和彦・黒岩高・菅原純編『中国のアラビア文字文化の諸相』東京外国語大学AA研、2003.
    • 「新疆ウイグルのシャーマニズム」『アジア遊学』No. 58、2003、勉誠出版、2002.
    • 「新疆ウイグルのバザールとマザール」(共著)『イスラム文化研究』第70集、東京外国語大学AA研2002.
    • 「漢族の移住と拡大」吉原和男・鈴木正崇編『中国世界の拡大と文化創造』弘文堂、2002.
    • 「日本の外国人ムスリム」『アジア遊学』No.39、勉誠出版、2002.
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会

下記の通り慶應義塾大学人類学研究会を開催します。今回は三田哲学会との共催です。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。

  • [日時]:2006年11月13日(月) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎1階314番教室
  • [講師]:葉 明生(福建省藝術研究所研究員・理論研究室主任)
  • [題名]:「中国福建省の民俗と信仰」(中国語・通訳付き)
  • [要旨]:
    過去20年以上にわたる福建省各地の調査経験に基づいて、祭祀・芸能の各地方ごとの特色や信仰の実態について、写真や映像によって紹介・検討する。傀儡戯・道教儀礼・民間信仰の諸相などを取り上げる予定である。
  • [講師略歴]:
    • 1946年、中国福建省寿寧県生まれ。
    • 中国藝術研究院戯曲理論研究班、福建省寿寧県文化局を経て現職。
  • [主な業績]:
    • 著書
      • 『福建民間儀式与戯劇』(主編)
      • 『福建戯曲業行神信仰研究』(主編)
      • 『福建民間傀儡戯』(主編)
      • 『福建傀儡戯史論』[上・下](中国戯劇出版社)など。
    • 日本語論文
      • 「福建民間傀儡戯における祭儀文化の特質について」『慶應義塾大学日吉紀要―言語・文化・コミュニケーション』27号、2001.
      • 「甫仙傀儡北斗戯と民俗、宗教の研究」『慶應義塾大学日吉紀要―言語・文化・コミュニケーション』30号、2003.
      • 「女神陳靖姑の儀礼と芸能伝承」野村伸一編『東アジアの女神信仰と女性生活』慶應義塾大学出版会、2004.
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。

  • [日時]:2006年5月23日(火) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:浅川泰宏(明治大学・駒澤大学、非常勤講師)
  • [題名]:「日常的実践から見た巡礼に関する文化人類学的研究―四国遍路における接待を事例として―」
  • [コメンテイター]:
    • 星野英紀(大正大学学長)
    • 宮坂敬造(慶應義塾大学教授)
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学教授)
  • [講師略歴]:
    • 慶應義塾大学総合政策学部卒業(1997)。
    • 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了(2000)。同大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学(2003)。
    • 日本学術振興会特別研究員PD(2003〜2006)。
    • 高崎病院附属看護学校、関東学院大学、日本橋学館大学、明治大学、駒澤大学、流通経済大学で非常勤講師を務める。
  • [主な業績]:
    • 共著書
      • 「巡礼・遍路の現在─歩き、若者、接待のトライアッド」『現代仏教情報事典』法蔵館、2005。
      • 「宗教系サイトの現状」「マージナルな福音」井上順孝編『IT時代の宗教を考える』中外日報社、2003。
    • 論文
      • 「語りわけられる巡礼者─四国遍路のターミノロジー」『徳島地域文化研究』第3号、徳島地域文化研究会、2005。
      • 「平等寺門前宿の変遷に関する民俗誌・史−地域文化研究としての一試論」『徳島地域文化研究』第1号 徳島地域文化研究会、2003。
      • 「巡礼功徳譚のダイナミズム―四国遍路『尻なし貝』物語を事例として」『哲学』第107集、慶應義塾大学、2002。
      • 「遍路道を外れた遍路―新しい巡礼空間モデルの構築に向けて」『日本民俗学』第226号、日本民俗学会、2001。
    • 研究ノート
      • 「現代社会における<寺>の再生産─宗勢調査の分析から」『宗教学論集』第24輯、駒澤宗教学研究会、2005。
  • 今回は、浅川氏が慶應義塾大学大学院社会学研究科に提出した博士学位請求論文の公開審査を兼ねております。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は慶應義塾大学東アジア研究所との共催で行います。

  • [日時]:2006年5月17日(水) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:イリット・アベルブフ(テルアビブ大学人文学部準教授)
    Irit Averbuch(Senior Lecturer,Dept. of East Asian Studies,Faculty of the Humanities, Tel-Aviv University)
  • [題名]:「日本における神楽研究の課題―比較の観点から―」(英語・日本語)
  • [講師略歴]:
    • ヘブライ大学卒業(Hebrew Univ. Japanese Studies & Assyriology。1976)。
    • ヘブライ大学大学院修士課程修了(Hebrew Univ. Comparative Religion。1978)。
    • ハーヴァード神学学校(Harvard Divinity School. History of World Religions。 1978‐1980)。
    • ハーヴァード大学大学院修士課程修了(Harvard Univ. GSAS. Study of Religion: Japanese Religions。1982)。
    • 博士学位取得(Study of Religion,Ph.D.1990)。
    • この間、日本に留学して、駒澤大学(1983‐1985)、慶應義塾大学文学部(1985‐1986)で研究する。
    • 慶應義塾大学地域研究センターで訪問助教授(1996‐1997)を務める。
    • 東アジア研究所訪問助教授(2005‐)。
  • [主な業績]:
    • The Gods Come Dancing: A Study of the Japanese Ritual Dance of Yamabusgi Kagura Ithaca, NY: Cornell East-Asia Series, 1995.
    • ”Performing Power: On the Nature of the Japanese Ritual Dance of Yamabushi Kagura.” Journal of Ritual Studies, Vol10/2,1995.
    • ”Who’s Possessing Whom:The Complex Shamanic Presentations in Japanese Kagura Dance Performances.” Shaman,Vol.6/2,1998.
    • ”Shamanic Dance in Japan: The Choreography of Possession in Kagura Performance.” Asian Folklore Studies,Vol.57/2, 1998.
    • ”Dancing the Doctrine: Honji Suijaku Thought in Kagura Performances”. In Teeuwen,Mark and Fabio Rambelli,eds.,Buddhas and Kami in Japan:Honji suijaku as a Combinatory Paradigme.London:Curzon/Rountledge,2002(Revised Reprint from Tenri Journal of Religion. Vol.27,1999).
    • ”Body to Body Transmission: The Copying Tradition of Kagura Performance”.In Cox,Rupert,ed., Cultures of Copying in Japan.London Curzon/ Rountledge.(Forthcoming)
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。

  • [日時]:2006年1月26日(木) 午後5時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:岩田重則(東京学芸大学教育学部助教授)
  • [題名]:「葬送・墓制の民俗学的研究」
  • [コメンテイター]:
    • 宮家準(慶應義塾大学名誉教授)
    • 宮坂敬造(慶應義塾大学文学部教授)
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)
  • [講師略歴]:
    • 1961年静岡県生まれ。
    • 1994年早稲田大学文学研究科博士後期課程退学。
    • 1995年東京学芸大学教育学部講師、1997年から現職。
  • [主な業績]:
    • 『ムラの若者・くにの若者』1996、未来社。
    • 『戦死者霊魂のゆくえ』2003、吉川弘文館。
    • 『墓の民俗学』2003、吉川弘文館。
  • [報告内容]:
    日本の葬送・墓制は、柳田国男『先祖の話』(1946、筑摩書房)に代表される祖霊信仰学説によって把握されてきた。本報告では、その学説を再検討するとともに、遺体および遺体埋葬地点を重視することにより、葬送・墓制の意味をとらえなおすことを目的としている。主な考察対象は、墓上施設・最終年忌塔婆(梢付塔婆・二又塔婆など)・位牌であるが、観察を重視しつつ収集した資料により、死霊の鎮圧とでもいうべき性格を葬送・墓制の中心として導き出したいと考えている。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は、慶應義塾大学東アジア研究所と三田哲学会との共催で行います。

  • [日時]:2005年12月13日(火) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:楊 志強(貴州大学人文学院教授)
  • [題名]:「中国・ミャオ族の民族形成とアイデンティティの構築」
  • [講師略歴]:
    • 1962年中国貴州省生まれ。
    • 1983年7月北京市中央民族院卒業。
    • 1983年8月貴州省凱里市中国共産党学校に就職(〜1984年5月)。
    • 1984年6月貴州省黔東南苗族?族自治州民族師範専門学校民族教育研究所研究助手(〜1986年8月)。
    • 1989年7月中央民族学院大学院修士課程修了(民族学専攻)。
    • 1990年9月貴州省貴州民族学院専任講師・民族学研究室副主任(〜1993年4月)。
    • 1993年4月研究生として東京大学に入学。
    • 1994年4月東京大学大学院総合文化研究科地域文化専攻博士前期課程入学。
    • 1996年4月同大学院後期博士課程に進学。
    • 2005年6月博士(学術)学位取得。
    • 2005年8月より現職。
  • [主な業績(日本語)]:
    • 「『苗女』論争及びその背景について」『中国研究月報』2002年9期、中国研究所。
    • 『「苗」から「苗族」へ―近代民族集団の形成及び民族的アイデンテイテイ再構築の過程について』2005年5月(博士論文)。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。

  • [日時]:2005年12月7日(水) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎4階・347C教室
  • [講師]:梅崎かほり(慶應義塾大学大学院社会学研究科)
  • [題名]:「アフロ系ボリビア人のアイデンティティ獲得運動―アフロ系リズム“サヤ”認識の変遷を中心に―」
  • [発表概要]:
    現代ボリビアでは、インディヘニスモに基づくナショナリズム政策が国家の主導のもとに主張されてきた。「多民族・多文化」主義の提唱により多様な先住民を包摂し国家統合を目指したこの政策は、「白人」でも「先住民」でもないアフロ系住民を新たなるマイノリティとしてはじき出してしまう。文化的・社会的周縁化を深刻に受け止めたアフロ系住民は、記憶をつむぎ歴史を語る自己表現のための音楽“サヤ”に自らのアイデンティティを見出し、“サヤ”と「国民音楽」との関係のなかで国家における足場を獲得していく。
  • [講師略歴]:
    • 2000年慶応義塾大学総合政策学部卒業、同大学院社会学研究科修士課程入学。
    • 2001年〜03年ボリビア在住のち2005年修士課程修了。
    • 現在同大学院社会学研究科博士課程1年在学。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

慶應義塾大学人類学研究会を下記の通り開催致します。万障お繰り合わせの上、ご出席頂ければ幸いです。今回は、三田哲学会との共催で行います。

  • [日時]:2005年11月15日(火) 午後6時10分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:川上新二(駒澤大学講師)
  • [題名]:「韓国における仏教と死者儀礼」
  • [講師略歴]:
    • 1984年駒沢大学文学部歴史学科卒業、1987年駒沢大学大学院人文科学研究科仏教学専攻修士課程修了。
    • 1988年3月〜1990年2月 韓国・東国大学校大学院仏教学科博士課程留学、1990年駒沢大学大学院博士後期課程満期退学。
    • 2005年博士(仏教学)学位取得(駒沢大学)。
  • [主な職歴]:
    • 韓国・信一専門大学日本語科専任講師(1991−1993)。
    • 在大韓民国日本国大使館専門調査員(1993−1996)。
    • 國學院大学文学部非常勤講師(1996−1998)。
    • 在中華人民共和国日本国大使館専門調査員(1999−2002)。
    • 中国・北京大学朝鮮文化研究所兼職研究員(2002−)。
    • 駒沢大学文学部非常勤講師(2003−)。
  • [主な業績]:
    • 「降臨する神霊を通して見た韓国降神巫の類型分類に関する一考察:ポサル、チョムジェンイなどと称される職能者を中心にして」、三尾裕子・本田洋編『東アジアにおける文化の多中心性』風響社、2001.
    • 「中国延辺朝鮮族の職能者に関する一考察:朝鮮巫俗との関連を中心として」、『宗教学論集』21輯、駒沢宗教学研究会編、2002.
    • 「韓国における仏教と祖先崇拝に関する一考察」、『文化』23号、駒沢大学文学部文化学教室、2005.
    • 「韓国民俗宗教の研究:シャーマニズムと祖先との関係を中心にして」博士論文(駒澤大学)、2005.
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。今回は三田哲学会との共催です。

  • [日時]:2005年6月29日(水) 午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:田中正隆(高千穂大学教養部助教授)
  • [題名]:「神々をめぐる経済―西アフリカ・ベナン南西部の調査事例を中心として」
  • [講師略歴]:
    • 1995年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 2002年 一橋大学大学院社会学研究科地域研究専攻博士(社会学)取得修了。
    • 国士舘大学、中央学院大学、松蔭大学非常勤講師をへて2005年4月から現職。
  • [主な業績]:
    • 「儀礼と分類」奥野克巳・花渕馨也編著『文化人類学のレッスン―フィールドからの出発』学陽書房、2005.
    • 「地域社会における祭祀の持続と変化をめぐる一考察―トカラ列島の事例から」『日本民俗学』242号、2005.
    • ‘Vodun in democratization : A brief review of the entanglement of religion and politics in modern Benin, West Africa’『國士舘大学教養論集』57号、2004.
    • 「神をつくる−ベナン南西部における伝統医の活動への一考察」『アフリカ研究』65号、2004.
    • 「神とものをめぐる儀礼実践の一形態−ベナン共和国アジャ社会におけるボ-ヴォドゥン考」『民族學研究』68巻4号、2004.
    • 「ベナン共和国南西部における子供、親族、霊の相関についての一考察」『アジア・アフリカ言語文化研究』67号、2002.
    • 「運命をとりあつかう−西アフリカ村落社会における『フェティッシュ』と『個』再考−」『哲學』第107集、2002、三田哲学会.
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。

  • [日時]:2005年6月15日(水) 午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:織田竜也(東洋英和女学院大学非常勤講師)
  • [題名]:「経済人類学の現代的展開―経済システムから認識プロセスへ―」
  • [コメンテイター]:栗本慎一郎(東京農業大学教授)、宮坂敬造(慶應義塾大学教授)、鈴木正崇(慶應義塾大学教授)
  • [講師略歴]:
    • 慶應義塾大学総合政策学部卒業。慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了。
    • 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所短期共同研究員(2000.12〜2001.2)。
    • 国立民族学博物館共同研究員(2003.4〜2005.3)。
    • 国際宗教研究所宗教情報リサーチセンター研究員(2003.4〜現在)。
    • 大正大学人間学部非常勤講師(2003.4〜2004.3)。
    • 東洋英和女学院大学国際社会学部非常勤講師(2004.4〜現在)。
  • [主な業績]:
    • 「交換と経済」奥野克巳・花渕馨也(編著)『文化人類学のレッスン ―フィールドからの出発』学陽書房、2005.
    • 「対抗資本主義が生まれるとき ―スペイン・カタルーニャにおける地域通貨活動」『民族学研究』第68巻4号 日本民族学会、2004.
    • 「ポランニー経済人類学の再考 ―統合形態概念のポジション」『慶應義塾大学社会学研究科紀要』第53号、2002.
    • 「政治経済への民族誌学的接近」『哲学』第107集 三田哲学会、2002.
    • 「民俗学的交換論の構築へ向けて ―諏訪大社御柱祭における「ふるまい」を事例として」『日本民俗学』第228号 日本民俗学会、2001.
  • 今回は、慶應義塾大学大学院社会学研究科に提出された博士学位請求論文の公開審査をかねております。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

下記の通り研究会を開催致しますので、万障お繰り合わせの上、ご参加下さい。

  • [日時]:2005年4月20日(水) 午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・東アジア研究所第一共同研究室
  • [講師]:高田峰夫(広島修道大学人文学部教授)
  • [題名]:「バングラデシュ民衆社会のムスリム意識の変動―地域から国家へ―」
  • [コメンテイター]:
    • 臼田雅之(東海大学文学部教授)
    • 有末賢(慶應義塾大学法学部教授)
    • 鈴木正崇(慶應義塾大学文学部教授)
  • [講師略歴]:
    • 1980年 専修大学文学部人文学科卒業。
    • 1986年慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。
    • 1988年 7月青年海外協力隊に参加。バングラデシュ国コミラ農村開発アカデミー(調査部)所属。
    • 1991年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。
    • 1993年 4月広島修道大学人文学部専任講師。
    • 1998年広島修道大学人文学部教授、同時に大学院講義担当。
    • 2000年9月〜2001年8月Asiatic Society of Bangladesh,Visiting Research Fellow.。
    • 放送大学、法政大学、徳島大学、山口大学などで非常勤講師を務める。
  • [主な業績]:
    • 「『農民社会』・『農民』・農業外労働―バングラデシュの職業構造の事例から―」『民族学研究』56巻1号,1991。
    • 「チッタゴンのリクシャワラ―「ムラ」と「マチ」とを繋ぐもの―」『アジア経済』, Vol.33, No.10、1992。
    • 「チッタゴンのスラムの人々―バングラデシュの『マチ』と『ムラ』の相関関係―」『民族学研究』57巻2号、1992。
    • 「バングラデシュ・ムスリムのアイデンティティーに関する一試論―歴史的概観による再検討―前編・後編」『広島修大論集』37巻1号・2号(人文編)、1996、1997。
    • 「バングラデシュ―民主化は定着するのか―」佐藤宏・岩崎育夫編著『アジア政治読本』東洋経済新報社、1998。
    • 「バングラデシュ・ムスリムにおける年齢区分と性―素描の試みとして―」清水・芳賀・松本編『性と年齢の人類学』岩田書院、1998。
    • 「下士官ピール―バングラデシュのある聖者騒動をめぐって―」宮家準編『民俗宗教の地平』春秋社、1999。
    • 「フォトワバジ・NGO・イスラーム―グローバリゼーション時代のバングラデシュ―」『修道法学』23巻1号、2000、など多数。
  • 今回は、慶應義塾大学大学院社会学研究科に提出された博士学位請求論文の公開審査をかねております。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇フォーラム『YAMI文化研究の一世紀―研究の回顧と展望、アジア・太平洋の中のYAMI文化』
  • [主催]:台湾YAMI文化研究フォーラム
  • [後援]:
    • 財団法人 トヨタ財団
    • 財団法人 交流協会
    • 慶應義塾大学地域研究センター
  • [日時]:
    • 2003年3月15日(土)午前9時30分〜午後6時30分
    • 2003年3月16日(日)午前9時30分〜午後6時30分
  • [場所]:
    • 慶應義塾大学日吉校舎・来往舎シンポジウムスペース
    • 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1(東急東横線日吉駅下車徒歩1分)
  • [問合せ・案内]:フォーラム事務局(学習院女子大学乾研究室)
    • TEL/FAX 03-3203-7190 e-Mail  
    • ホームページ www.aorod.com/yami/forum2003

  • [プログラム]:
    • 3月15日(土)9:30-18:30
      • 受付開始 9:00-
      • 開会の辞:土田滋(帝京平成大学)9:30-(15分)
      • 基調講演1:劉斌雄(元中央研究院民族学研究所所長)9:45-(30分)
      • −休憩−10:15-(15分)
      • 基調講演2:佐々木高明(元国立民族学博物館館長)「新・海上の道とYAMI文化」10:30-(60分)
      • −昼休み− 11:30-(60分)

      • 【第一部】食、住、衣 12:30-
        • <食の文化>
          • 竹井恵美子(大阪学院短大)「アワ」 12:30-(40分)
          • 小西達夫(国立科学博物館筑波実験植物園)「イモ」 13:10-(40分)
          • 下野敏見(元鹿児島大学教授)「トビウオ」 13:50-(40分)
          • −休憩− 14:30-(10分)
          • 討論 14:40-(30分)
        • <住の文化>
          • 足立崇(大阪産業大学)「住まいの空間構成」 15:10-(40分)
          • 乾尚彦(学習院女子大学)「住居の構造と構法」 15:50-(40分)
          • −休憩− 16:30-(10分)
        • <衣の文化>
          • 住田イサミ(東京家政大学)「織物」 16:40-(40分)
          • 吉本忍(国立民族学博物館)「オーストロネシアの織物とYAMIの織物」17:20-(40分)
          • 討論 18:00-(30分)

      • 懇親会 18:40-20:30
        • 場所 来往舎ギャラリー
        • 会費 4000円(学生・院生2000円)

    • 3月16日(日)9:30-18:30
      • 受付開始 9:00-
      • 【第二部】歴史・先史 9:30-
        • 米沢容一(四門)「蘭嶼の遺跡と遺物」 9:30-(40分)
        • 徐瀛洲(中華民俗芸術基金会)「Imorod村の成立の話」 10:10-(40分)
        • 三冨正隆(法政大学)「社会の変遷と民族史」 10:50-(40分)

      • −昼休み− 11:30-(60分)

      • 【第三部】言語・歌謡・信仰 12:30-
        • 森口恒一(静岡大学)「バタニック諸語とYAMI文化」 12:30-(40分)
        • 皆川隆一(慶応義塾高等学校)「言葉の槍」 13:10 (40分)

      • −休憩− 13:50-(10分)

      • 【第四部】研究資料・研究史 14:00-
        • 野林厚志(国立民族学博物館)「日本の博物館に所蔵されているYAMI資料」 14:00-(40分)
        • 余光弘(中央研究院民族学研究所)「YAMI研究の経験談」 14:40-(40分)
        • 黄智慧(中央研究院民族学研究所)「蘭嶼とバタン諸島の民族学的関連性−研究史をふりかえって−」15:20-(40分)

      • −休憩− 16:00-(10分)

      • 【第五部】総合討論 16:10-(120分)
      • 【総括】土田滋 18:10-18:30(20分)

      • フォーラム開催の経緯
        1. 台湾とルソン島の間
          台湾本島の南東にある離島、蘭嶼には、ヤミ族(以下、YAMIと表記します)と呼ばれるオーストロネシア語族の言葉を話す人々が住んでいます(近年、タオ族という呼称も使われています)。鳥居龍蔵がこの島を人類学的調査のために訪れたのは、1897年のことでした。人類学者自らがカメラ(当時は重いガラス乾板を用いた)を持参しておこなった初の本格的なフィールドワークであり、その成果をまとめた『紅頭嶼土俗調査報告』(1902年)は、日本人の手による最初の民族誌となっています。それからすでに百年が経過しました。YAMI文化の研究は、日本人による異文化研究の嚆矢となったという点で、格別に深い意義を持っています。また、蘭嶼は、台湾本島とルソン島の間に点在する島々の北端に位置しています。近世において、バシー海峡を隔てたバタン諸島以南にはスペインの支配が及び、台湾本島は漢族の支配が確立していきますが、蘭嶼はその中間にあり、YAMIはどちらの支配も受けずに近年まで独自の文化を展開してきました。アジア太平洋地域の文化の伝統、系列を考える上でも極めて重要な位置にあります。黒潮に浮かぶこの小さな島が、鳥居龍蔵の調査以後も、多くの研究者の関心をひきつけ、様々な分野から調査がおこなわれてきたのも決して不思議なことではありませんでした。
        2. 一世紀をこえた研究
          戦前蘭嶼を訪れた研究者として、伊能嘉矩、浅井恵倫、鹿野忠雄、移川子之蔵、宮本延人、馬淵東一、千々岩助太郎、佐々木舜一、国分直一などをあげることができます。また、日本民俗学の父柳田國男も、この島の調査報告には強い関心を示していました。欧米の学問の翻訳時代をこえて日本の学界が独自の道をきりひらこうとした時代に、多くの分野の研究者が、蘭嶼で鍛えられてきたわけです。戦後は、台湾の研究者により、さらに精緻なフィールドワークが行なわれてきました。また、この二、三十年には、日本を含め、諸外国からの研究者もさかんに蘭嶼を訪れ、研究をおこなっています。YAMI出身の研究者、郷土史家もあらわれ、論文や本が出版されるようにもなってきました。この膨大な研究量に対して、それを総括する試みは、これまであまり積極的にはおこなわれてきませんでした。2000年1月にスタートした台湾YAMI文化研究フォーラムがめざしたのは、学術的な記録が始まってから一世紀たったことを契機として、これまでの資料を利用しやすい形に整備して、長年行われてきた研究を回顧し、なにがわかりなにが問題であるかをあきらかにすること、YAMI文化をアジア太平洋地域のなかで位置付けることでした。今回のフォーラムは、そのための一つのステップとして、情報と意見を交換し、議論を深めるために企画されたものです。
      • 台湾ヤミ族文化フォーラムML(since 2000.11.6) 

◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2003年1月15日(水)午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)東館5階 G-SECプロジェクト室
  • [講師]:麻 国慶(Ma Guoqing、北京大学社会学人類学研究所副教授)
  • [題名]:「中国における親族組織とその復興―日本の同族との比較」
  • [コメンテイター]:平野敏政(慶應義塾大学文学部教授)
  • [講師略歴]:
    • 1963年中国内蒙古生まれ。
    • 1986年西安の西北大学歴史学系卒業。
    • 1989年広東省中山大学人類学系大学院修了(人類学修士)。
    • 1991年北京大学社会学人類学研究所(大学院博士課程)にて費孝通教授に師事して研究。
    • 1994年10月から1996年9月まで東京大学大学院総合文化研究科に留学して文化人類学を専攻。
    • 1997年北京大学にて博士号(社会学)取得して、現在に至る。
    • 中国民族学会理事兼副秘書長、中国都市人類学会常務理事。
    • 2001年11月より東京都立大学大学院の客員助教授を務める。
    • 日本学術振興会外国人特別研究員。
  • [研究分野]:1、親族と社会構造 2、開発と文化伝統 3、民族問題
  • [主な業績]:
    • 主要著書
      • 『家与中国社会結構(家Jiaと中国の社会構造)』北京、文物出版社、1999年
      • この著作は2001年に北京市の哲学社会科学優秀成果一等奨を受賞。
    • 日本語論文
      • 「農耕モンゴル族の家観念と宗教祭祀」横山廣子編『中国における諸民族文化の動態と国家をめぐる人類学的研究』(国立民族学博物館研究報告別冊)2001年
      • 「漢民族社会における大家庭の観念と実際」『中国21』(第4期)愛知大学、1998年
    • その他中国語、英語の著書・論文多数
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2002年12月11日(水)午後6時より
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階地域研究センター第一共同研究室
  • [講師]:王 建新(Wang Jianxin 中国、中山大学人類学系副教授)
  • [題名]:「中国イスラムにおける血縁と地域社会―寧夏回族自治区固原県の事例を中心に」
  • [講師略歴]:
    • 1956年新彊ウルムチ生まれ。
    • 1986年新彊大学卒業。
    • 1989年4月から1990年3月まで神奈川大学にて文化人類学を研究。
    • 1990年4月から1992年3月まで埼玉大学大学院修士課程にて文化人類学を専攻。
    • 1992年3月から1996年3月まで東京大学大学院総合文化研究科博士課程にて文化人類学を専攻。
    • 1996年以降、東京外国語大学などいくつかの大学および慶應義塾大学(文学部、大学院)で文化人類学のほかトルコ語・中国語の非常勤講師を務める。
    • 2002年10月より現職。
  • [主な業績]:
    • 「漢族の移住と拡大」吉原・鈴木編『拡大する中国世界と文化創造』弘文堂、2002年。
    • 共著書『新彊ウィグルのバザールとマザール』(『イスラム文化研究』第70集)、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2002年。
    • 「ドンガン人の民族教育と言語事情」新免康編『中央アジアにおける共属意識とイスラムに関する歴史研究』(科研費報告書)2002年。
    • 「西北地方の回族」佐々木信彰編『現代中国の民族と経済』世界思想社、2001年。
    • 「日本穆斯林社会的形成与現状」『回族研究』第2期、2001年。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2002年6月14日(金)午後6時30分より
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階 地域研共同研究室
  • [講師]:「巫女が伝える『目連救母伝説』−陸前北部の口寄せ縁起」
  • [題名]:川島秀一(気仙沼市図書館)
  • [趣旨]:
    「東北の陸前・最上・村山地方には独自の巫祖伝承が伝わっている。釈迦から弟子の目連に伝わった秘法が中国へ、そして慈覚大師によって日本に伝来し盲人の貝田や旭(朝日)という尼さんに伝えられたという。長年、地元で巫女や盲僧、口頭伝承などを調査してこられた川島氏に、オカミサマやオナカマサマの起源とされる旭巫女のことや、宮城県栗原郡などで行われるホトケオロシでどのように目連救母が語られるかを話していただく。」(鈴木正崇)
  • [講師略歴]:
    • 昭和27年(1952)、宮城県生まれ。
    • 法政大学社会学部社会学科卒業。
    • 東北大附属図書館、気仙沼市市史編纂室を経て、現在は気仙沼市図書館勤務。
  • [主な業績]:
    • 著書
      • 『ザシキワラシの見えるときー東北の神霊と語り』(三弥井書店、1999)
    • 論文
      • 「漁村における口承文芸」『民話の手帖』38(1988)。
      • 「漁村の世間話」『昔話伝説研究』15(1989)。
      • 「鰹船におけるカシキの宗教的役割」『東北民俗』26(1990)。
      • 「『ほんよみ』の民俗」『口承文芸研究』17(1994)。
      • 「三陸沿岸の『失せ物絵馬』」『民具マンスリー』(1997)。
      • 「東北の巫祖伝承」『東北民俗』34(2000)。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2002年1月18日(金)午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階地域研究センター第一共同研究室
  • [講師]:曽士才(法政大学第一教養部教授)
  • [題名]:「中国における少数民族の観光出稼ぎと村の変貌」
  • [講師略歴]:
    • 1953年生まれ。文化人類学専攻。
    • 大阪大学卒業後、東京都立大学大学院を経て現職。
    • 武蔵大学、慶應義塾大学などで講師を務める。
  • [主な業績]:
    • 共著
      • 『アジア読本・中国』河出書房新社、1995年。
      • 『中国文化人類学文献解題』東京大学出版会、1995年。
      • 『落地生根―神戸華僑と神阪中華会館の百年』研文出版、2000年。
      • 『大地は生きている―中国風水の思想と実践』てらいんく出版、2000年、など。
    • 論文
      • 「在日華僑と盆行事ー移民社会における伝統行事の機能と変容」『民俗学評論』27号、1987年。
      • 「西南中国におけるキリスト教―ミャオ族とイ族の集団改宗」『列島の文化史』6号、1989年。
      • 「民族識別から民族"意識"へ―中国民族学は変わりうるか」『文化人類学』8号、1990年。
      • 「多民族国家における民族学ー中国民族学のゆくえ」『社会人類学年報』Vol.7、1991年。
      • 「揺れるエスニック・シンボルー浙江シェー族の槃瓠伝説を例にしてー」『日中文化研究』3、1992年。
      • 「在日華僑の社会組織と宗教行事ー宇治万福寺での盆行事」『宗教ネットワーク』行路社 1995年。
      • 「落魂、呪い、そして憑きもの―貴州ミャオ族の民間信仰」『中国貴州苗族の民俗文化』国立歴史民俗博物館、1996年。
      • 「ミャオ族の竹と橋―子授け・子育ての呪物として」『昔話―研究と資料』25号、1997年。
      • 「民族観光による村おこし―中国貴州ミャオ族地区の事例研究」『旅の文化研究所研究報告』6号、1998年。
      • 「中国のエスニック・ツーリズム―少数民族の若者たちと民族文化」『中国21』Vol.3、1998年。
      • 「ミャオ族におけるシャーマニズム―招魂儀礼の事例報告」『異文化』第1号、2000年。
      • 「中国における民族観光の創出―貴州省の事例から」『民族学研究』66巻1号、2001年、など。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2002年1月22日(火) 午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階地域研究センター第一共同研究室
  • [講師]:高達奈緒美(東洋大学講師)
  • [題名]:「血盆経信仰の諸相」
  • [講師略歴]:
    • 1956年生まれ。
    • 日本大学芸術学部卒業。同大学院修士課程修了。東洋大学大学院博士後期課程満期退学。
  • [主な業績]:
    • 『血盆経』に関わる主な論文
      • 「血の池地獄の絵相をめぐる覚書―救済者としての如意輪観音の問題を中心に」『絵解き研究』第6号、1988年。
      • 「資料紹介『血盆経和解』−近世期浄土宗における血盆経信仰」『仏教民俗研究』第6号、1989年。
      • 「疑経『血盆経』をめぐる信仰の諸相」『国文学 解釈と鑑賞』8月号、1990年。
      • 「『血盆経』と女人救済」『国文学 解釈と鑑賞』5月号、1991年。
      • 「越中立山における血盆経信仰T・U」『富山県立山博物館調査研究報告書』1992・1993年。
      • 「血盆経信仰霊場としての立山」『山岳修験』20号、1997年、など。
    • 共著論文
      • 「血盆経の受容と展開」『女と男の時空』V、藤原書店、1996年。
      • 「日光山輪王寺蔵慶長四年釈舜貞写『血盆経談義私』略解題並びに翻刻」『実践女子大学文学部紀要』43集、2001年、がある。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2001年12月11日(火) 午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・地域研究センター第一共同研究室
  • [講師]:神野善治(武蔵野美術大学教授)
  • [題名]:「時を視る・時を聴く―民俗時間論への試み」
  • [講師略歴]:
    • 1949年生まれ。日本民俗学専攻。
    • 慶應義塾大学経済学部卒業後、沼津市歴史民俗資料館学芸員、文化庁文化財調査官(民俗文化財担当)を経て現職。
    • 武蔵大学、慶應義塾大学などで講師を務める。
  • [主な業績]:
    • 単著
      • 『人形道祖神―境界神の原像』(白水社)。
      • 『木霊論―家・船・橋の民俗』(白水社)。
    • 共著
      • 『狩野川―その風土と歴史』(静岡新聞社)。
      • 『海の狩人―日本の伝統的捕鯨』(平河出版社)など。
    • 受賞歴
      • 「筌漁の研究」『沼津市歴史民俗資料館紀要』6・7号で日本民俗学会研究奨励賞受賞。
      • 『人形道祖神』で柳田國男賞受賞。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2001年10月30日(火) 午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階地域研究センター第一共同研究室
  • [講師]:王維(Wang Wei 香川大学経済学部講師)
  • [題名]:「日本華僑社会における文化の変容と創作」
  • [講師略歴]:
    • 1962年、中国遼寧省瀋陽市生まれ。
    • 1984年遼寧大学中文系卒業。
    • 1994年中京大学社会学部社会学科卒業。
    • 名古屋大学大学院国際開発研究科国際コミュニケーション専攻博士前期課程、同人間情報学研究科社会情報学専攻博士後期課程修了。
    • 1999年博士(学術)学位取得。
    • 中部大学中部高等学術研究所助手、同研究員を経て2001年4月から現職。
    • 愛知淑徳大学、愛知学院大学、名古屋造形芸術大学で非常勤講師を務める。
  • [主な業績]:
    • 著書
      • 『日本華僑における伝統の再編とエスニシティ―祭祀と芸能を中心に―』風響社(2001)。
    • 論文
    • 「長崎華僑における祭祀と芸能」『民族学研究』63巻2号(1998)。
    • 「日本華僑における芸能伝承形態及びエスニシティ―横浜の場合―」『中部大学人文学部研究論集』3号(2000)。
    • 「長崎に伝承される中国音楽―『明清楽』の再考―」『長崎談叢』(長崎史談会編)89号(2000)。
    • 「日本華僑における龍踊の伝承と形態―横浜、神戸、長崎の場合―」『同朋学院名古屋造形芸術大学研究紀要』6号(2000)。
    • 「『地域振興』における『文化』の受容と操作―『長崎おどり・ちゃんぽんフェスタ2001―』の創設過程から―」『香川大学経済論叢』74巻2号(2001)。
    • 「中華街における祭祀・芸能の創出と華僑エスニシティの再編―長崎・神戸・横浜を比較して―」吉原和男・クネヒト・ペトロ編『宗教とエスニシティ』風響社(2001)、などがある。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ
  • [日時]:2001年10月12日(金) 午後6時〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階・地域研究センター第一共同研究室
  • [講師]:王建新(神奈川大学日本常民文化研究所外国人研究員、慶應義塾大学文学部講師)
  • [題名]:「漢族の移住と拡大ー新疆ウイグル自治区での父系血縁原理の役割を中心に」
  • [講師略歴]:
    • 1956年中国新疆ウイグル自治区ウルムチ(烏魯木斉)市に生まれる。文化人類学専攻。
    • 中国新疆大学法学部法律学科卒業。
    • 1992年埼玉大学大学院修士課程修了。
    • 1996年東京大学大学院博士課程満期退学。
    • 埼玉大学、法政大学、東京家政大学、東京学芸大学、都立大学、武蔵大学で講師を務める。
    • 慶應義塾大学文学部で洋書購読と東洋史特殊、大学院文学研究科で東洋史特殊講義を担当する。
    • 主な研究領域は、中央アジアの民族伝統の創出、中国のイスラームの社会と文化、イスラームの女性。
    • 新疆ウイグル自治区のカシュガル・トルファン盆地・ウルムチ市、甘粛省の蘭州市、臨夏市、寧夏回族自治区の銀川市、内蒙古自治区のフホホト市などで農業生産や宗教儀礼に関する現地調査を行う。
    • 今回は、ウイグル自治区の漢族集住地域、マナス県での漢族の移住と親族組織の変遷に関するものです。
  • [主な業績]:
    • 「維吾爾族的薩満と日本民族的薩満及国外薩満教研究的幾個問題」『新疆師範大学学報』第3期、1994年。
    • 「トルファン地域文化における分立と統合―ウイグル族の日常生活と聖者信仰をめぐって―」『内陸アジア史研究』第11号、1996年。
    • Religious Legitimation in the Healing Practice of An Uyghur Preacher.Journal of Asian and African Studies, No. 52, 1996年。
    • 「ウイグル人のイスラム信仰」『アジア遊学』No1(越境するウイグル)勉誠出版、1999年。
    • A Sayxil Vocabulary-A Preliminary Report of Linguistic Research in Sayxil Village, Southwestern Xinjiang-. CSEL Series,Department of Linguistics Kyoto University, 1999年。
    • 「マナス県城の土着的環境観と風水文化」西澤治彦他編『大地は生きている』てらいんく、2000年。
    • 「日本的穆斯林社会と文化」『回族研究』第2号、2001年。
    • 「西北地方の回族―経済発展をめぐる民族と宗教の行方」佐々木信彰編『現代中国の経済発展と民族』世界思想社、2001年。
    • 『新疆ウイグルのバザールとバザール』東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所『イスラム文化研究』74集、共著、2001年9月刊行予定。
  • [お問合せ先]:鈴木正崇
◇慶應義塾大学人類学研究会のお知らせ

慶應義塾大学地域研究センタープロジェクト『危機の共同体―東シナ海周辺の女神信仰と女性の祭祀活動』(研究代表者:野村伸一、2000年〜2002年)の第4回研究会を兼ねて行なうものです。

  • [日時]:2000年6月20日(火) 午後6時30分〜
  • [場所]:慶應義塾大学(三田)大学院校舎8階地域研究センター第一共同研究室
  • [講師]:高梨一美氏(東横学園女子短期大学助教授)
  • [題名]:「伊良部カンムリ御願を中心に−宮古の冬祭考(スライドあり)」
  • 沖縄県宮古島の北西に浮かぶ伊良部島に伝えられている、伊良部・仲地の冬季の祭祀、カンムリ御願を紹介し、類似性が指摘されている宮古島狩俣のウヤガン、池間系のユークイなどと比較する視点を探る予定です。

  • [お問合せ先]:鈴木正崇
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